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東急建設、鉄筋の自動組み立てを手掛ける米ベンチャーに出資:ロボット
東急建設は、米国ベンチャーのToggle Roboticsに出資した。Toggle Roboticsは、鉄筋の自動組み立てに向けたソフトウェア開発に加えて、ロボットを用いた鉄筋組み立て自体も担っている。
東急建設は2023年2月6日、米国のベンチャー企業であるToggle Roboticsに出資したと発表した。
Toggle Roboticsは、鉄筋の自動組み立てに向けたソフトウェア開発に加えて、ロボットを用いた鉄筋組み立て自体も担っている。
同社のソフトウェアを用いることで、鉄筋組立図を自動で生成できるほか、アーム型ロボットを用いた鉄筋の自動溶接や組み立て、品質の確認が可能となる。また同社は、AI(人工知能)やML (機械学習)を用いた製造データも蓄積している。
東急建設は、BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)を用いた鉄筋の自動加工システムの実証など施工の自動化を推進しており、今回の出資もこうした動きの一環となっている。
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