ニュース
“大阪万博”を見据え重量物運搬ドローンの飛行実証を本格化、アクティオ×竹中工務店:ドローン
アクティオと竹中工務店は、独自開発した重量物運搬ドローンを大阪万博の建設工事で活用すべく、飛行実証に関する本格的な取り組みを開始した。
総合建設機械レンタルのアクティオは2023年3月3日、竹中工務店と共同で、重量物運搬ドローンの実証試験を重ねてきたが、2023年春から始まる大阪万博の建設工事での実用化を見据え、飛行実証に関する本格的な取り組みを開始すると発表した。
最大49キロの荷物を運搬する重量物運搬ドローンを開発
大阪府大阪市住之江区のアクティオ大阪 DL センターから大阪・関西万博の会場となる此花区の夢洲(ゆめしま)までは陸路にして約4キロ程で、道路が少なくアクセスが限られており、渋滞が予想されるため、建設工事で使用する機材などの運送に時間がかかることが懸念点となっていた。
そこで、いち早く現場に機材などを輸送する手段として、大型ドローンによる運搬を検討している。具体的には、古河産業と共同で、最大49キロの荷物を運搬することができる重量物運搬ドローンを開発した。
開発したドローンは、横揺れ・縦揺れに対して自動でコンパスをキャリブレーションする機能を搭載し、安全かつ操縦者の負担も少ない。ドローンは自律飛行し、水中ポンプや電工ドラムといったアクティオのレンタル商材に加え、弁当やドリンクなども海上ルート輸送、または地上ダイレクト輸送で想定しています。
アクティオは今後も、レンサルティングのノウハウを生かし、現場のニーズに応える製品やサービスの提供を行っていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ドローンセキュリティガイドを公開した「セキュアドローン協議会」に聞く(後編)―建設ドローン産業の可能性を広げる“DaaS”
ドローンは、歴史的には軍事の世界で飛躍的な発展を遂げてきた。それと同時にカウンタードローン/アンチドローンと呼ばれる敵対的なドローンを検出したり、通信をジャミングしたりなど、ドローンを阻害する技術も進化している。そのため、民間企業でもドローン運用時に、悪意あるリスクをどう防ぐかがこの先のフェーズでは問われてくる。 - “4G LTE”を武器に「KDDI」が6月からドローン点検に本格参入、「プロドローン」「ゼンリン」「テラドローン」などと協力
KDDIは、民間ドローン専門展示会「ジャパン・ドローン2019」で、2019年6月から商用での提供を開始する「スマートドローン」のプレゼンテーションを行った。スマートドローンは、KDDIの携帯通信ネットワークに対応し、遠隔制御による安全な長距離飛行を可能にする多様な用途に応じた新サービスだ。 - ドローンを活用した防災教室を小学校で開催
パーソルプロセス&テクノロジーは、江東区立豊洲北小学校6年生の児童約150人を対象に「ドローンを活用した防災教室」を開催した。ドローンのデモンストレーション飛行やフライト体験などを実施している。 - 回転する風力発電ブレードのドローン点検事例、DJI JAPAN産業用ドローン体験会
DJI JAPANは、埼玉県春日部市の「春日部みどりのPARK」で、DJI JAPANメディア向け産業用ドローン体験会を開催し、ドローン業界の動向や同社の概要や主力製品について紹介した。さらに、kiipl&nap ドローン部 部長 兼 長崎支店長の入柿雅一氏が登壇し、DJI製ドローンの活用事例を説明した。