千葉県八千代市で延べ4.9万m2のあらた専用物流施設が竣工、日本GLP:リテール&ロジスティクス
日本GLPは、千葉県八千代市で開発を進めていた物流施設「GLP 八千代IV」の竣工式を2022年11月7日に開いた。GLP 八千代IVは、大手日用品卸企業のあらたが専用施設として一棟を利用し、2023年初頭の稼働開始を予定している。あらたは、化粧品、日用品、家庭用品、ペット用品などを取り扱う卸商社として全国規模でネットワーク基盤を確立している。なお、国道16号線内の工業団地内に立地し、千葉県を中心としたエリア配送に加えて広域配送拠点としても機能するGLP 八千代IVを、関東エリアの物流事業を担う拠点として用いる。
日本GLPは、千葉県八千代市で開発を進めていた物流施設「GLP 八千代IV」が竣工したことを2022年11月7日に発表した。
東葉高速鉄道「八千代中央駅」から約1.2キロの地域に立地
開発地は、東関東自動車道「千葉北インターチェンジ(IC)」から約9.4キロのエリアに位置し、「花輪IC」から約10.7キロの場所にあり、東葉高速鉄道「八千代中央駅」から約1.2キロの地域に立地している。
GLP 八千代IVは、既存物件の建て替えにより開発された建物で、敷地内にある他の既存物件は、あらたが入居し稼働している物件。敷地内で既存物件を残して開発を進めることで、事業を寸断することなく、オペレーションの継続を実現した。また、既存物件で働く従業員は、通勤場所が変えずに、就業を続けられた。
今回の建物は、耐震S造の地上4階建てで、倉庫内の保管エリアはブレースの無い構造となっており、全面的な自動マテハン設備の設置に対応している他、最新技術を用いた高度な物流オペレーションを達成するために、あらかじめ自動倉庫向けエリアを設定した。加えて、エントランスの階段には、働く人の健康促進をサポートすることを目的に、健康を意識したサインを表示する見込みだ。
BCP対策に関して、施設は下総台地の安定した地盤上に位置することから地震に対して強固な地盤にあり、ハザードマップでも液状化や浸水の想定外地域で、防災面で優れる。環境配慮については、自家消費型の太陽光発電設備を設け、入居企業の脱炭素化に向けたサステナブルな取り組みを支援し、「CASBEE B+(新築)」認証を取得する見込みだ。
GLP 八千代IVの概要
GLP 八千代IVは、耐震S造の地上4階建てで、延べ床面積は4万9317平方メートル。所在地は千葉県八千代市大和田新田で、敷地面積は2万1997平方メートル。着工は2021年8月で、竣工は2022年11月7日。
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