土木・建築の仕事で役立つ資格1位は「建築士」、レビュー調べ:調査レポート
電気資格研究所JABOは、日本全国の10代以上を対象に「土木・建築の仕事で役に立つ資格」についてアンケート調査を実施し、結果を公表した。
レビューが運営する暮らしに役立つ情報メディア「電気資格研究所JABO」は、日本全国の10代以上を対象に「土木・建築の仕事で役に立つ資格」についてアンケート調査を実施し、2023年1月7日に結果を公表した。アンケートで1位となった資格は「建築士」で、2位は「土木施工管理技士」、3位には「大型特殊免許」と続いた。
一級建築士は幅広く活用できる理由で1位に
調査対象は10代以降の男女で、女性31人と男性60人の計91人が回答した。調査方法はインターネットによる任意回答形式で2022年12月に実施した。
アンケート結果で1位となった建築士は、土木や建築業界に1番必要なものであり、特に一級建築士を持っていると幅広く活用できるという意見が挙がった。
全回答者の91人中、建築士と回答したのは全体の28.6%の約3割。理由としては、土木や建築業界の中で、「建築士は活用の幅が広い資格だから」や「(どの分野でも)万能に役立つ資格だから」「建物の設計が主と思われるかもしれないが、工事損失調査や補償調査などコンサルタント的な業務にもつながる資格なので、幅広く活用できる」といった声が見受けられた。
2位の土木施工管理技士については、「4000万以上の下請け契約を締結した工事に、専任技術者として配置されるので職場で重宝される」「国家資格であり、規模が大きな工事を受注できるようになるので経営者としても役に立つ資格だから」との意見が挙がった。
3位となった大型特殊免許を選んだ理由は、「現場によっては公道の走行も必要になるため、持っていないと道交法違反となる」「ホイールローダー、クレーン車、ブルドーザーなどの特殊な大型自動車で公道を走らせられる。大型特殊免許を取得すると、全長12メートル以下×全幅2.5メートル以下×全高3.8メートル以下の特殊車両が運転可能になる」との回答もあった。
なお、4位は電気工事士、5位は測量士、6位はアーク溶接、7位は危険物取扱者と続く。7位の危険物取扱者は、「建築物関係での防火防災対策の知識の1つとして有効。工場やガソリンスタンドなどの施設で、危険物を取り扱う能力は重宝される。難易度も低く取得するのが簡単」との意見が寄せられたという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「コロナ禍で打撃を受けた業界からの入職者増」H&Companyが建設業の入職や離職の分析レポートを公開
H&Companyは、建設業における入職や離職に関する最新動向について分析し、レポートとして公開した。コロナ禍で打撃を受けた業界から、建設業に入職する人が増加していることなどが判明している。 - 建設業で賃金改定の実態をH&Companyが調査、「平均賃金を引き上げる」と回答した企業は95.4%
H&Companyは、建設業の賃金改定の実態について最新情報を分析した。建設業における賃金改定の実施状況では、「1人平均賃金を引き上げた・引き上げる」と回答した企業の割合が95.4%となり、全産業の85.7%と比較しても高い割合となった。その理由として、「労働力の確保」や「雇用の維持」が上位にランクインした。 - 「建設6業種で増収傾向を堅持するも、最終利益で明暗鮮明に」2023年3月期第2四半期決算まとめ
建設業関連の6業種における上場主要10社の2023年3月期第2四半期決算を分析した。第2四半期の決算では、業種ごとで明暗が分かれる結果となった。一方で通期予想では、住宅・不動産業など2業種が上方修正している。 - H&Companyが建設業の離職理由と給与動向を調査「中小企業の給与水準向上が離職を食い止める糸口に」
H&Companyは、建設技術者の離職理由と給与動向について分析し、レポートにまとめた。その結果、建設業の離職理由として「収入が少ない」が最多となったが、平均年収は、他産業と比較して約70万円高い一方で、大手企業と中小企業の年収格差が大きいと分かった。