都内最大級となる延べ25万m2超の物流施設「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」、日鉄JVで2024年9月に竣工:ロジスティクス(2/2 ページ)
三井不動産と日鉄興和不動産が、東京都板橋区で計画していた物流施設「MFLP・LOGIFRONT 東京板橋」が2023年2月1日に着工する。施設内には、物流業界の新しいニーズに対応する大規模冷凍冷蔵倉庫やドローン配送を見据えた賃貸用R&D区画を整備する。
板橋区とテナント企業のヤマト運輸と地域防災協定を締結
省エネでは、年間の一次エネルギー消費を実質的にゼロとする最高ランクの「ZEB認証」、DBJ Green Building認証最高位となる「★★★★★(5スター)」の取得を予定している。屋上に設置する太陽光発電設備約4メガワットによる再生可能エネルギーの供給や屋内照明のLED化による省エネなど、環境に配慮したさまざまな設備機器を導入する。
また、礼拝所やジェンダーレストイレを設置することでダイバーシティー&インクルージョン(D&I)を推進するとともに、従業員の働きがい向上に資するべく、売店・カフェテリアスペース、ラウンジ、デッキテラスといった共用部の充実を図る。新型コロナウイルス感染症対策では、タッチレスエレベーターなどの最新技術も導入する。
施設の着工に伴い、三井不動産と日鉄興和不動産は、板橋区とヤマト運輸と災害時における防災施設整備に関する4者基本合意書を締結した。
板橋区が目指す、河川氾濫時の水害に強い安心・安全な街づくりの実現に向け、施設に隣接する「板橋区立・舟渡水辺公園」と一体となる高台広場、水害時の緊急一時退避場所や避難路の防災上必要な公共施設を整え、地域住民1000人の緊急一時退避場所を確保する。敷地内の高台広場は緊急着陸用のヘリポートとしても使用可能です。また、
既にテナントはヤマト運輸の入居が決定しており、災害時には支援物資の保管・配送拠点として活用することで、地域防災を通じた街づくりに貢献していく。
今後、板橋区立・舟渡水辺公園と一体となった約3万平方メートルの公開空地や新河岸川沿いの歩行空間は、地域住民に開放する。
「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」の施設概要
MFLP・LOGIFRONT東京板橋の所在地は東京都板橋区舟渡4-3-1。敷地面積は約9万3200平方メートル、延べ床面積は約25万6100平方メートル。構造は、S造地上6階建てで免震構造を備える。
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