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都内最大級となる延べ25万m2超の物流施設「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」、日鉄JVで2024年9月に竣工ロジスティクス(1/2 ページ)

三井不動産と日鉄興和不動産が、東京都板橋区で計画していた物流施設「MFLP・LOGIFRONT 東京板橋」が2023年2月1日に着工する。施設内には、物流業界の新しいニーズに対応する大規模冷凍冷蔵倉庫やドローン配送を見据えた賃貸用R&D区画を整備する。

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 三井不動産と日鉄興和不動産は2023年1月26日、「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」の起工式を執り行った。設計は日鉄エンジニアリング、施工は日鉄エンジニアリング・佐藤工業JV、監修者はフクダ・アンド・パートナーズがそれぞれ担当し、2023年2月1日に着工し、2024年9月末の完成を目指す。

チルド配送やドローン活用など、最先端の施設スペックを整備


「MFLP・LOGIFRONT 東京板橋」の完成予想イメージ 出典:三井不動産、日鉄興和不動産プレスリリース

 これまでの経緯は、日鉄興和不動産が2021年6月30日に日本製鉄の工場跡地を取得後、三井不動産が参画し、板橋区の地域の防災力向上に資するべく行政協議を重ねてきた。

 施設は、東京都板橋区に位置し、都営三田線「西台」駅から徒歩約10分と、従業員の通勤利便性に優れる。周辺5キロ圏内には約106万人が居住し、物流施設の雇用確保でも有利。物流拠点としては最寄りの首都高速5号池袋線「中台」出入口まで約2.7キロと都心部への配送にも適する。延べ床面積は25万平方メートル超でワンフロア約1万1000坪、地上6階建ての大空間となる。


「MFLP・LOGIFRONT 東京板橋」の狭域図 出典:三井不動産、日鉄興和不動産プレスリリース

 施設機能は、免震構造、72時間対応の非常用発電機などのBCP対策をはじめ、車番認証、入退館管理などオフィスビルと同等のセキュリティ計画とするなど、業界トップを謳うレベルの施設スペックを整備する。

 生活様式の変化を受けて市場拡大が見込まれる食品類eコマースやチルド配送のニーズ拡大に対応するため、1階には大規模なコールドチェーンを支える大規模冷凍冷蔵倉庫にも使用可能な床荷重2トン毎平方メートルを採用する。また、物流業界では、既存の冷凍冷蔵倉庫の老朽化やフロン排出抑制法が求める基準に未対応が課題となっており、こうした課題解決の一助となることも見込む。


「MFLP・LOGIFRONT 東京板橋」の冷凍冷蔵倉庫イメージ 出典:三井不動産、日鉄興和不動産プレスリリース

 2022年12月5日にドローンの有人地・目視外飛行(レベル4)解禁を受け、広大な敷地を生かしたドローン飛行用のフィールドと、倉庫の一部スペースをドローン事業者などへの賃貸用R&D区画として整備し、ドローンによるラストワンマイル配送や災害時の支援物資搬送など、実証実験の場を提供する。また、将来的にはドローンの飛行ハードルが低い河川上空を活用して、ドローンによる災害支援や物流配送拠点としての活用も検討する。


賃貸用R&D区画のイメージ 出典:三井不動産、日鉄興和不動産プレスリリース

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