25年度の“ドローン配送サービス”実用化を目指す、佐川急便、サンドラッグなど:ドローン
佐川急便とイームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグは、改正航空法の施行によって解禁された「レベル4飛行」を見据え、日用品や市販医薬品、食品等のサンドラッグの商品をドローンで店舗から指定場所までダイレクトに配送する実証実験を開始したと発表した。実証実験は東京都青梅市で実施し、ドローン配送サービスの実用化を目指したい考えだ。
佐川急便とイームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグは2023年年1月10日、12月5日の改正航空法の施行によって解禁された「レベル4飛行」を見据え、日用品や市販医薬品、食品等のサンドラッグの商品をドローンで店舗から指定場所までダイレクトに配送する実証実験を1月11日から開始したと発表した。実証実験は東京都青梅市で2月10日まで実施し、2025年度中にはドローン配送サービスの実用化を目指したい考えだ。
近年、人口減少が進む山間地域等をはじめとして、物流業界では将来的な人手不足が懸念されており、現状の輸送手段だけではサービスの品質維持が困難となると想定されている。また、災害時には道路が寸断されるなど、陸上輸送が困難となる懸念もある。さらに小売業界では、買い物弱者に商品やサービスの提供を維持していくため、商品の宅配サービスや移動販売、顧客送迎サービス等の持続可能な販売チャネルの拡大が重要視されている。
これまでの動きとしては、東京都が7月28日に実施する「都内におけるドローン物流サービスの社会実装を目指すプロジェクト」の選定を受けたことから、山間地域の生活利便性向上と持続可能な配送スキーム構築を目指し、4者で協議を重ねてドローン配送プロジェクトを共同で進めてきた経緯がある。
プロジェクトでは、これらの課題を解決し、住民の生活利便性の維持向上を目的とした新たな輸送手段として、安全で効率的なドローンによる配送スキームを確立すべく実証実験を実施する。ドローンの飛行ルートは東京都青梅市二俣尾2丁目運動広場から御岳運動広場までの約4.8キロ。イームズロボティクス社製のドローン「LAB6150」を用い、午前11時頃から午後4時頃までの1日最大5往復を予定している。なお、期間中にはアンケートを実施し、利用実績や利用者の要望をもとに実用化に向けた取り組みを進める。加えて、ドローン物流の社会受容性向上に向けたプロモーション活動として、1月26日に地域の小学校にてドローン教室を実施する見通し。
実施者のうち、佐川急便は事業統括や実証計画策定等を、イームズロボティクスは機体製作および提供のほか、ドローン運行管理、飛行許可申請等を、日本気象協会は気象データの提供や分析、気象観測装置の設置などを、サンドラッグは拠点や商品提供、注文関連スキームの検討を担当するとしている。
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