施工管理アプリ「SPIDERPLUS」の“鉄筋工事”管理補助ツールを共同開発、長谷工コーポレーション:現場管理
長谷工コーポレーションとスパイダープラスは、施工管理アプリ「SPIDERPLUS」に追加する鉄筋工事管理の補助ツールを共同開発した。開発した補助ツール「ガイドライン機能」はiPhoneをかざすだけで外観検査が完了し、「計算機能」では鉄筋の材種などをプルダウン選択できるため、業務効率化につながるという。
長谷工コーポレーションとスパイダープラスは2022年12月21日、鉄筋工事管理の補助ツールを共同開発したと発表した。
「ガイドライン機能」と「計算機能」をスパイダープラスと共同開発
鉄筋コンクリート造の建物では、鉄筋継手の工事完了後に全数外観検査を行うように日本建築学会建築工事標準仕様書のJASS5に規定されている。合否を判定する際は従来、圧接継手部分に圧接された鉄筋のふくらみの直径などを検査計測するSYゲージを当てていたため、精度良く測定するには多くの時間を要していた。
そこで、長谷工コーポレーションでは、図面や工事写真をiPhoneで管理する図面・現場施工管理アプリ「SPIDERPLUS」を2018年から導入。アプリはこれまで、図面・工事写真などの管理で活用してきたが、2022年4月には鉄筋継手工事品質管理の補助ツールとして、「ガイドライン機能」と「計算機能」をスパイダープラスと共同開発。マンションの建設現場で試験運用し、本格運用を開始するに至った。
開発した補助ツールのガイドライン機能は、iPhoneをかざすだけで外観検査を完了でき、測定者による誤差も生じないため、合否判定が難しい部位の検査も正しく実施できる。
また、計算機能は、事前に入力した鉄筋の材種や鉄筋径等の情報をプルダウンから選択するだけで、定着長さなどの計算結果が即時表示されることから、手間が省け、業務の効率化につながるという。
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