愛媛県デジタル実装加速化プロジェクトにAI道路損傷検知サービスが採用:AI
アーバンエックステクノロジーズが開発したAI道路損傷検知サービス「RoadManage損傷検知」を採用した道路管理業務デジタル化事業が、愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ」に採択された。
アーバンエックステクノロジーズは2022年11月25日、自社開発のAI(人工知能)道路損傷検知サービス「RoadManage損傷検知」を採用した道路管理業務デジタル化事業が、愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ」に採択されたと発表した。
RoadManager損傷検知は、スマートフォンやドライブレコーダーを使用した道路の総合管理ツールだ。
車内に設置したスマートフォンやドライブレコーダーから画像を取得することで、AIを用いて路面の損傷箇所を自動で検出、Web上の管理画面にて地図や損傷の詳しい情報を表示する。自治体などの道路管理者は、補修対象の選定や補修箇所の指示書の作成が可能となる。
また、トライアングルエヒメは、愛媛県内を実装フィールドとし、先進技術を使用して愛媛県内での地域課題解決を図る事業を募集したプロジェクトだ。
今回同プロジェクトに採用された道路点検AI導入事業では、中心メンバーとなる実装パートナーや自治体、企業の参加を募集し、コンソーシアムを組成してシステム導入効果を検証する。
また、愛媛県内全域の自治体を対象にナレッジ共有会を開催。検証結果を共有し、コンソーシアムメンバーではない県下自治体にも実装を図るほか、継続的な情報共有の機会の定着化を進める。
なお、RoadManage損傷検知は、これまでにも30以上の自治体にて実証実験を実施しており、東京都や神奈川県を含めた20以上の自治体や国道事務所などに採用された実績を有する。
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