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エプソンが機能とデザイン両立の“吸音パネル”を大建工業と共同開発:製品動向
セイコーエプソンとエプソン販売は、機能性とデザイン性を両立させた吸音パネル「OFF TONE オフトーン マグネットパネルN インクジェット特注対応」を大建工業と共同開発した。機能性とデジタル捺染によるデザイン性を両立し、1枚から生産できる。
セイコーエプソンとエプソン販売は、機能性とデザイン性を両立させた吸音パネル「OFF TONE オフトーン マグネットパネルN インクジェット特注対応」を発表した。同製品は大建工業との共同開発品で、2022年10月12日からエプソンのショールーム「エプソンクリエイティブスクエア赤坂」の会議室でも利用している。
エプソンの昇華転写プリンタを用い、高いデザイン性を保持
今回開発した吸音パネルの設置は、大掛かりな工事を伴わないという。また、吸音パネルの張地にエプソンの昇華転写プリンタを用いたデジタル捺染によってデザイン性を高められるようになっている。デジタル印刷のため、ロットを絞って1枚から生産できることも利点だ。さらに、エプソンのインクジェット技術で、複数枚の吸音パネルを組み合わせて一作品として仕上げることも可能だ。
セイコーエプソンは、2020年1月よりpoint 0が運営する会員型コワーキングスペース「point 0 marunouchi」での未来のオフィス空間づくりに向けたプロジェクトに参画。異なる分野や領域の企業との共創により、オープンイノベーションを活性化させ、新しい市場価値の創出に取り組んできた。そのなかで、多様なニーズ、特注品への対応、省エネルギー・小ロット生産体制の構築をテーマとして、大建工業の建材とエプソンのインクジェット技術の共創活動を開始した。
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