みなとみらい21中央地区53街区、ZEB Ready認証を取得:ZEB
2024年3月末の完成を予定している「みなとみらい21中央地区53街区開発事業」の街区名称を「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)」に決定した。みなとみらい21中央地区初のZEB Ready認証(オフィス部分)を取得し、脱炭素化に貢献する。
大林組、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EASTの5社で共同開発し、2024年3月末の完成を予定している「みなとみらい21中央地区53街区開発事業」の街区名称を「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)」に決定した。
「本街区を通してヒト・モノ・コトが調和・共鳴(Symphony)し、全ての来街者にとっての新たな価値を創出し、発信する舞台(Stage)を提供する」という思いが込められている。
同街区は、みなとみらい21中央地区の核であり、多様な用途と開放的なコモンスペース(広場状空地)を備える。緑豊かな公共空間や多彩なアクティビティにより、さまざまな人々に刺激や出会いを提供し、多様化するライフスタイルや利用者のウェルビーイングを支え、"みらい"を広げる新たなランドマークを目指す。
ロゴマークは、ヤマハのデザイン研究所によるデザインだ。海側から山側へ高くなる2棟の建物形状と上昇する海風のイメージを重ね、「個性あふれる新たな風が同街区から発信され広がる様子をさわやかに表現した」という。
みなとみらい21地区は「脱炭素先行地域」であり、同街区は横浜市が推進する公民連携での脱炭素モデル構築の取り組みに参画する。
熱負荷を抑える外装計画や、地域冷暖房(DHC)の導入、設備機器の自動制御、自然換気、雨水利用などにより、快適でありながら建物のエネルギー消費を抑制し、脱炭素化に貢献する。
BELSの建築物全体評価で最高ランクの星5つ、オフィス部分の評価でみなとみらい21中央地区初となる「ZEB Ready」認証を2022年5月16日付で取得した。また、CASBEE横浜の最高ランク「Sランク」相当の環境性能を有するという。
また、デマンドレスポンス技術の導入により、電力会社などからの要請に応じてピークカット運転も実施する。
その他、非常時のBCP対応として、建物全体にコージェネレーションシステム(CGS)を導入、万が一CGSが機能しない場合でも、非常用発電機により一定の電力を72時間供給する。
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