驚きの“ブレ補正”で遠隔臨場を強力サポート、ザクティのウェアラブルカメラ「CX-WEシリーズ」:メンテナンス・レジリエンス TOKYO 2022(2/2 ページ)
建設現場での遠隔臨場は、現場と事務所で共有する映像の質に業務効率が左右されてしまうことが少なくない。ザクティの業務用ウェアラブルカメラ「CX-WEシリーズ」は、独自開発のブレ補正や水平画角維持の機能に加え、Full-HD/30fpsの高精細映像で、遠隔支援を強力にサポートする。
「CX-WEシリーズ」が500社超で採用されているワケ
撮影している映像をリアルタイムで共有するには、本部や現場事務所など遠隔地のPCで「Xacti Cloud Manager」のWebサイトにログインして閲覧する方法(ワンタッチ接続)と、TeamsやZoom、Webex、Google Meetなど、汎用Webアプリの画面共有機能を使う2通りがある。また、オプションのクラウドサービスを利用すれば、撮影した映像をダイレクトに保存できるため、関係者間でのシームレスな映像共有や現場状況の事後確認などにも役立てられる。
CX-WE100は、2019年に発売を開始した製品で、2022年3月時点でシリーズ累計約520社、3000台以上の導入実績があるという。ザクティの担当者は、「ライブカメラを導入する際に、配線が煩わしいなど、現場の意見を尊重して機種を選ぶ建設会社は多い。ただし、遠隔支援で効果を見い出すためには、本部が現場を把握しやすい映像を共有できるということが重要。その視点を持っている企業には、積極的に受け入れられている」と、好評の背景を読み解く。
カメラの価格は、ともに14万6080円(税込み)とやや高価だが、期間が選べるレンタルプランが用意されており、最短3カ月プランなら月額2万2000円(税込み、別途初期費用1万3200円)、年間プランだと14万5200円(税込み、初期費用なし)で、カメラとワンタッチ接続サービスを使用できる。
他にも今展では、AIで周囲の人物を検出し、アラートや回転灯(オプション)で警告する重機取り付け型セーフティーカメラ「ドボレコJK」、壁に掛けるだけで設置が完了する「壁掛けAIモニタリングカメラ」など、映像と通信技術で現場を変えるサービスを披露した。
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