パナソニック初のZEB化「久辺の里」を沖縄で現地取材、本土復帰50周年ライトアップも:ZEB(3/3 ページ)
シンクタンクの矢野経済研究所によると、今後もさらにZEBの注目度は高まっていくと予測しており、市場規模は2030年に7000億円を突破するとみている。ZEBの市場にいち早く参入すべく、パナソニック エレクトリックワークス社はZEBに関する専門知識を特化させた組織「ZEB推進チーム」を設立。建築主などの依頼に基づき、建物の設計から、施工、コンサルティングまでを一貫してサポートしている。
沖縄県に祈りを捧げる、本土復帰50周年の記念イベント
久辺の里の見学会に併せて、終戦後の沖縄県本土復帰と、パナソニック エレクトリックワークス社 沖縄営業所の開所50周年を記念した「沖縄平和祈念公園ライトアップ」が開催された。
ライトアップは沖縄県民への感謝や戦没者の慰霊、平和の祈りなどさまざまな願いを込め、パナソニック エレクトリックワークス社の照明器具で沖縄平和祈念公園の時計塔を照らすイベント。鎮魂を表現するホワイト、歴史のパープル、未来・平和のイエロー、海のブルー、自然のグリーンと5色のカラーを投光器で照射し、近隣住民が楽しめる憩いの場も提供して、2022年6月28日〜7月3日に実施した。
沖縄営業所が開所したのは1972年で、ちょうど沖縄県が本土復帰したのと同年。パナソニックの前身にあたる松下電工の丹羽正治社長が発した「沖縄の役に立て」を合言葉に、地域密着型のサービスを展開。1958年の家電普及とともに問題視されたタコ足配線の注意喚起を促す「適正配線運動」、1974年のオイルショックで新築が伸び悩んだ際の「既存住宅の増改キャンペーン」など、時流に応じて地域住民のニーズをすくい取る提案を実行してきた。
近年でも、宮古島の古民家宿泊施設を改装した「かたあきの里」、うるま市の海中道路「あやはし」のライトアップなど、さまざまな地域に根差した事業を展開。マーケティング本部 課長 石野仁大氏は、「沖縄平和祈念公園ライトアップも、地域貢献の一環。これからも沖縄の役に立ち、住民のより良い暮らしに貢献していきたいです」と言葉を締めた。
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