遠隔操作配送ロボットでのフードデリバリー実証実験を大学内で実施:ロボット
LOMBYおよび東京都公立大学法人が、東京都立大学内でモート操作配送ロボットによるフードデリバリーの実証実験を実施した。無事配送を完了しており、2022年8月に結果の詳細を発表する予定となっている。
ReGACY Innovation Groupは2022年7月5日、LOMBYと東京都公立大学法人が、東京都立大学内にてリモート操作配送ロボットによるフードデリバリーの実証実験を実施したと発表した。
両者は2022年6月14〜17日において、東京都立大学の南大沢キャンパスで同実験を実施した。大学内でのフードデリバリーに対する需要の検証や、ローカル5G環境でのリモート操作走行の通信環境確認、リアルタイムでの注文や複数受取スポットへの配送におけるオペレーション確認、リモート操作ロボットの走行性能の確認などを実験の目的としている。
LOMBYの配送ロボットをリモート操作し、大学内のモニターユーザーが発注した「acorn cafe」の商品を、事前に設定した学内のさまざまな受取スポットまで配送した。無事配送を完了しており、2022年8月に開催予定の「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO」DEMODAYにて結果の詳細を発表する計画となっている。
ReGACY Innovation Groupは、東京都が進める「5G技術活用型開発等促進事業」における開発プロモーターとして採択されている。2021年度より、5Gの街中実装や事業化を推進するアクセラレータープログラム「GO BEYOND DIMENSIONS TOKYO」を進めており、今回の実証実験は同プログラムの一環としてLOMBYおよび東京都立大学が実施した。
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