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原木の調達や建材の製造に対応する工場が鹿児島で完成し本格稼働開始、MEC Industry:プロジェクト(1/2 ページ)
MEC Industryは、鹿児島県姶良郡湧水町で開発を進めていた「鹿児島湧水工場」と「鹿児島湧水素材センター」が2022年6月に本格稼働したことを公表した。
MEC Industryは、鹿児島県姶良郡湧水町で開発を進めていた「鹿児島湧水工場」と「鹿児島湧水素材センター」が完成したことを2022年5月30日に発表した。
鹿児島湧水工場の消費原木量は1シフト当たり5万5000m2
同社は、木を活用する社会の実現を目的に設立された企業で、三菱地所グループをはじめ、林業と建築業の各分野に精通した複数の企業で構成されており、各社のノウハウを生かすとともに、鹿児島湧水工場と鹿児島湧水素材センターを保有したことで、木材製品の生産、流通、施工、販売に対応する「統合型最適化モデル」を構築した。
鹿児島湧水素材センターでは、製材前作業として原木の皮むき、バチ取り、選木を行う。鹿児島湧水工場は、製材棟、製造棟、オフィス棟、受付棟で構成され、丸太の製材から製品の製造までを一気通貫で行える国内初の工場で、製材棟で丸太を製材した後、製造棟で製品を製造する。
工場における年間の消費原木量は、1シフト当たり5万5000平方メートルを見込んでおり、1シフトは360分で、稼働日数は1年当たり250日になり、5万5000平方メートルの原木量は直径38センチの丸太で約9万5000本となる。
製材棟では、鹿児島湧水素材センターから運ばれた丸太を製材し、板材に加工している。対象加工径は、直径34〜60センチと従来の製材では利用しづらく、建材としては使用頻度が少なかった大径木の製材が可能な設備を導入しており、製材棟の建屋一部には国産材を活用している。
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