東京・豊洲で総延べ13.6万の複合施設を開発、IHIと三菱地所:再開発
IHIは、三菱地所とともに、「(仮称)豊洲4-2街区開発計画」として、東京都江東区豊洲二丁目で開発を進める複合施設が2022年7月1日に着工したことを公表した。豊洲4-2街区開発計画では、豊洲二・三丁目地区における最後の大規模再開発として、豊洲エリアに新たな魅力を創出し、エリア全体の価値向上に貢献する施設を開発する。
IHIは、三菱地所とともに、「(仮称)豊洲4-2街区開発計画」として、東京都江東区豊洲二丁目で開発を進める複合施設が2022年7月1日に着工したことを同日に公表した。
A棟はきんでんがオフィスとして利用
豊洲4-2街区開発計画は、東京都江東区豊洲二丁目で、A棟とB棟の2棟を建設し、街区の中心部に大屋根を取り付けた中心広場を設け、街区周縁部に豊かな緑化空間を配置するプロジェクト。
A棟とB棟の2棟では、両棟をつなぐようにデッキを設置するとともに、晴海通りを挟んで反対側の3街区ともデッキを経由して接続することで豊洲二〜三丁目地区全体の回遊性向上に貢献する。
両棟の用途は、事務所(オフィス)、店舗、インキュベーション施設、シェア企業寮などで、豊洲エリアに無い機能を導入し、新たな交流・発信の拠点となることを目指す。
インキュベーション施設は、職住学遊が融合する豊洲エリアの立地を最大限に生かし、新たなコラボレーションが生まれる場とするべく、豊洲エリアの企業と連携する独自の仕組みを検討する。さらに、企業間連携やスタートアップ企業の誘致、ビジネス創発支援などにより多種多様なチャレンジをサポートする見込みだ。
シェア企業寮は、インキュベーション施設とも連携し、多様なバックグランドを持つビジネスマンが共に生活し、交流により新たな可能性を発見できる場とする。大屋根付きの中心広場は、街に開かれたシンボリックな広場として多様なアクティビティーが創出され、地域の賑(にぎ)わい拠点ととする見通しだ。
なお、A棟については、きんでんのオフィスとして利用されることを目的としており、2022年6月30日付で三菱地所ときんでんとの間で不動産売買契約を締結した。A棟の竣工後に、三菱地所からきんでんへ土地建物の所有権が譲渡される。
豊洲4-2街区開発計画の概要
豊洲4-2街区開発計画の複合施設はA棟とB棟で構成される。A棟は、高さ100メートルの地下1階/地上18階/塔屋1階建てで、延べ床面積は約4万7000平方メートル。A棟の所在地(地番)は東京都江東区豊洲二丁目14-1で、敷地面積は約6600平方メートル。A棟の用途は事務所、展示スペース、駐車場。
B棟は、高さ約80メートルの地下1階/地上15階/塔屋1階建てで、延べ床面積は約8万9000平方メートル。B棟の所在地は東京都江東区豊洲二丁目14-2、4、5で、敷地面積は約1万2893平方メートル。B棟の用途は事務所、インキュベーションオフィス、店舗、シェア企業寮、駐車場。両棟の着工は2022年7月1日で、竣工は2025年6月を予定している。
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