富山県で延べ1.6万m2の複合テナントビルを開発、大和ハウス工業:プロジェクト
大和ハウス工業は、富山県富山市で開発を進める複合テナントビル「(仮称)Dタワー富山」が着工したことを公表した。Dタワー富山は富山県最大の基準階面積を誇るという。
大和ハウス工業は、富山県富山市で開発を進める複合テナントビル「(仮称)Dタワー富山」が2022年6月8日に着工したことを発表した。
会議室とタッチダウンオフィスを設置
富山市では2001年から2020年まで新規のテナントビル供給がなく、築30年以上のビルが全体の7割を占めており、設備の老朽化が進行している。
そこで、大和ハウス工業は「富山駅路面電車南北接続事業」や路面電車の新駅開設などにより賑(にぎ)わいの創出が進む富山駅北側で、オフィスと商業施設で構成される複合テナントビルのDタワー富山を開発することを決定した。
Dタワー富山の2〜7階に配置されるオフィススペースは、テナント企業の要望に合わせて、最小約90平方メートルから最大約1800平方メートルまでの区画に約50社が入居でき、2階には働き方に合わせた最適なオフィス環境を整備するため、休憩スペースや会議室、タッチダウンオフィス※1を設ける。1階の商業施設スペースには、飲食店や物販店など約5店舗が入居する予定だ。
※1 タッチダウンオフィス:自席以外でPC作業や書類のチェックなどの仕事を行えるスペース。
さらに、富山市が2019年7月に募集した「中規模ホール整備官民連携事業」の余剰地に建設される施設。中規模ホール整備官民連携事業では、民間企業が富山市体育館跡地で中規模ホールをPFI事業※2で整備し、大和ハウス工業が余剰地を購入し民間付帯事業としてDタワー富山を開発する。
※2 PFI事業:公共施設などの建設、維持管理、運営を民間の資金、経営能力と技術的能力を活用して行う新しい手法。
Dタワー富山の概要
Dタワー富山は、高さ47.21メートルのS造地上7階建てで、延べ床面積は1万6829.82平方メートル。所在地は富山県富山市牛島町109-3で、敷地面積は4000.00平方メートル。設計は久米設計・押田建築設計事務所 設計・工事監理共同企業体が担当し、施工は北野建設が担い、着工は2022年6月8日で、竣工は2024年3月12日、総事業費は約80億円。
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