神奈川県相模原市で延べ17.9万m2の物流施設が着工、三菱地所:リテール&ロジスティクス
三菱地所は、日本生命保険とともに、神奈川県相模原市中央区淵野辺で計画を進めてきた大規模マルチテナント型物流施設「(仮称)相模原市中央区淵野辺プロジェクト」の名称を「ロジクロス相模原」とした。今回の物件は、三菱地所が出資する特定目的会社と日本生命が事業主体となって開発している。
三菱地所は、日本生命保険とともに、神奈川県相模原市中央区淵野辺で開発を進めてきた大規模マルチテナント型物流施設「ロジクロス相模原」が2022年6月1日に着工したことを同日に発表した。
「相模原愛川インターチェンジ」から約6.8キロ
開発地は、国道16号線へのアクセスが良好で、圏央道「相模原愛川インターチェンジ(IC)」から約6.8キロの場所にあり、東名高速道路「横浜町田IC」から約10.8キロと、両高速道路の利用に応じる他、東京都心から40キロ圏内で、横浜から30キロ圏内のエリアに位置し、地域配送と広域配送の両方に適す。
ロジクロス相模原は、全フロアの専有部倉庫内に作業用空調を実装するだけでなく、共用部の大規模休憩室に施設内売店を併設し、労働環境の快適性向上を図る。さらに、免震構造の採用や48時間の施設稼働を想定した給排水設備と非常用発電機を設けることで、テナント企業のBC 対策を支援する。
加えて、屋根面積約3万1400平方メートルの屋上には太陽光発電設備を配置し、再生可能エネルギーを用いて施設内の一部電力を供給。また、倉庫内の照明には1台ごとに制御可能な無線制御システムを装着したLED照明を導入し、余分な点灯の抑制を行い、環境に配慮した施設を目指す。
ロジクロス相模原の概要
ロジクロス相模原は、免振構造のRC造(柱)・S造(梁)地上5階建てで、延べ床面積は約17万900平方メートル。所在地は神奈川県相模原市中央区淵野辺五丁目977番1、977番81、977番82(地番)で、敷地面積は約7万8100平方メートル。アクセスはJR横浜線「瑞野辺」駅から徒歩約19分で、「古淵」駅から徒歩約19分。
コンストラクションマネジメントは三菱地所設計が担当し、設計・施工は清水建設が担い、着工は2022年6月1日で、竣工は2023年12月1日を予定している。
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