ミライト・ホールディングスが統合しミライト・ワンに、目標は2030年度に売上高1兆円:産業動向(5/6 ページ)
通信建設会社のミライト・ホールディングスは、2022年7月にミライト・ホールディングス、ミライト、ミライトテクノロジーズの3社を統合し、ミライト・ワンを設立することを公表した。ミライト・ワンでは、2030年に向けたビジョンの「MIRAIT ONE Group Vision 2030」に沿って、「人間中心経営」「事業成長加速」「利益性トップクラス」「データインサイト マネジメント」「ESG経営基盤強化」といった5つのチャレンジを行う。
グリーン発電事業を2026年までに100憶円規模に
グリーン発電事業では、各地で用地を取得し太陽光発電所などグリーン発電所の開発を進めており、2026年までに100憶円規模の事業とする見通しだ。「当社は、全国に支店とパートナー会社があり、さまざまなエリアでローコストでグリーン発電所の開発を行え、用地買収のノウハウもあるため、グリーン発電市場に参入している。グリーン発電所の開発後は、発電所や電力の販売で利益を上げていく」(中山氏)。
ソフトウェア事業の強化では、ミライト・ワンのグループ会社として2022年7月に設立するミライト・ワン・システムズで、i-ConstructionやIoTデータの分析に対応したシステム開発などを行い、2026年にソフトウェア事業で売上高500憶円を目指す。
グローバル事業の強化では、これまでアジアを中心に行っていたデータセンター関連事業にグリーンエネルギー事業を組み合わせるだけでなく、中国やフィリピンなどで展開している通信タワーの建設事業に注力し、2026年度までにグローバル事業の売上高を500憶円とする。
MIRAIT ONE Group Vision 2030で掲げている利益性トップクラスに向けたチャレンジでは、業務の運営を抜本的に見直しし、データインサイトを活用する他、7社の企業でプロフィットアップ委員会を発足し、既存コストの改善を図る。
「例えば、通信キャリアごとに異なる業務を一本化し、効率を高めていく。あるいは、協力会社とのデータのやりとりや複雑化した作業をデータインサイトでシンプルにする」(中山氏)。
データインサイト マネジメントでは、専門家とチームを作り、DXの技術を成長分野の拡大とコストダウンを目的に導入する。「DXの技術をスムーズに導入するために、みらいカレッジで、DX技術のノウハウに精通したコア人材を2026年度までに2000人育成する見通しだ」(中山氏)。
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