パナソニック ハウジングソリューションズが建材ショールームをリニューアルオープン:製品動向(2/2 ページ)
パナソニック ハウジングソリューションズは、東京都港区東新橋一丁目のパナソニック東京汐留ビル内に配置していた介護施設向け製品のショールーム「シニアライフ・プロスタジオ」を改修し、福祉施設や医療施設、教育施設をメインターゲットにした「ライフケア・ハウジング プロスタジオ」として2022年4月6日にリニューアルオープンした。
多様な小規模建築物へ導入しやすいエレベーターを展示
ライフケア・ハウジング プロスタジオの見学会では、室内に設置された小型エレベーター「XLウェルハートVS」や「タイムラグ自閉機構付き引戸」、水平設置用連続手すり「らくレール」、タッチレス自動ドア「e-Kindoor」、高齢者施設向け大型システムバス「アクアハートF-exシリリーズ」の「AHFEX 3030」「AHFEX 3040」が紹介された。
XLウェルハートVSは、2020年6月1日に発売された小規模建築物向けのエレベーターで、ルーム内の奥行きは、全国各自治体の「福祉のまちづくり条例」に対応する1450ミリ。特徴は、6人乗りの業務用エレベーターとほぼ同等のルーム内広さでありながら、業務用エレベーターよりも省スペースで、木造建築物でも専用鉄塔なしで設置できる点。
さらに、多様な小規模建築物へ導入しやすいように、業務用エレベーターで広く採用されている運転方式「乗合全自動運転方式」を採用し、中間階の乗り場には、昇り・降りの2ボタンがあるため、複数の階でエレベーターを呼び出した際でも効率的に人を運べる。
下降時の最高速度は従来機と比べて1.5倍の毎分30メートルなため、待ち時間や移動時間が少ない他、ルーム内・乗り場ともに、昇降方向や停止位置が一目で分かる「インジケーター」と手の甲や肘でも押しやすい「大型操作ボタン」を標準搭載している。
タイムラグ自閉機構付き引戸は、2022年2月14日に発売された製品で、ドアが開いた位置で15秒止まる機能を持ち、つえや車いすを利用する人でも慌てずに通過可能で、閉め忘れも防げる。
らくレールは、2022年2月14日に発売された製品で、握りやすい形状を採用し、歩行をサポートするだけでなく、凹凸の少ないシンプルなデザインで、さまざまな施設になじみやすい。
e-Kindoorは、2022年夏頃に発売予定の製品で、非接触開閉を可能にする「センサー引手」を搭載しており、感染症対策でも役立つ。
アクアハートF-exシリリーズは、レイアウトの柔軟性を高めた高齢者施設向け大型システムバスで、開発した床パネルにより、浴室を囲むいずれの壁にも扉を設けられ、適切な動線や介助スペースを保ちながら30機種以上の機械浴槽を取り付けられる。
加えて、扉を2カ所に設置するなど、100種類以上の豊富なレイアウトに対応することで、浴室への入口と出口を分け、2箇所の脱衣所を配置することや機械浴槽の2台導入といったさまざまプランを選択可能な他、壁柄は7柄17通りの豊富なバリエーションから選べる。
AHFEX 3030のサイズは3000(間口)×3000(奥行き)×2000(高さ)ミリで、AHFEX 3040は3000(間口)×4000(奥行き)×2000(高さ)ミリ。両製品は2020年10月1日に発売されている。
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