“照明器具に見えない”パナソニックのLED建築照明、600グリッド天井にそのまま設置:新建材
パナソニックライフソリューションズ社は、「建築に自由を与える。」をコンセプトに展開しているLED建築照明器具「SmartArchi(スマートアーキ)」のラインアップを拡充し、2019年6月1日から販売を開始する。
パナソニックライフソリューションズ社は、建築照明器具「SmartArchi(スマートアーキ)」に、600グリッド天井を生かしながら自由なレイアウトができる「Square+Type(スクエアプラスタイプ)」合計17品番を新たに追加した。高い空間価値が求められるテナントオフィスの受付やフリースペース、会議室、通路などの天井照明として、2019年6月1日から販売を展開していく。
パナソニックライフソリューションズ社は、「パナソニック・エコソリューションズ社」が2019年4月1日に社名変更したパナソニックの社内カンパニー。従来の住設・建材を個々に製造し供給するビジネスモデルから、各商材を組み合わせて住生活空間全体の機能と質をより高めるサービスを供給することを目標としている。
とくにここ数年は住環境だけでなく、国が推進する働き方改革などを受け、オフィス空間では、その企業のアイデンティティーを表現することに加え、人が“健康的”に働くことができる新たな空間価値にも注目が集まっている。
新製品のSquare+Typeは、新築やリニューアルされたオフィスビルにあらかじめ設置されている600グリッドのシステム天井にそのまま設置することが可能だ。縦に一直線に並べたり、ジグザグに配置したりするなど自由なレイアウトで、インテリア性とLED照明としての機能性を両立する。工事の際にも、天井を張り替える必要がなく、照明器具を入れ替えるだけで済む。
Square+Typeは、共用部(受付、会議室、通路、フリースペース)の機能やイメージに合わせ、600グリッド天井を生かしつつ、レイアウトの自由度が高い3タイプ(1枚タイプ、2枚タイプ、ウォールウォッシャ)をラインアップ。色温度は、昼白色の5000K(ケルビン)、白色の4000K、温白色の3500K、電球色の3000Kの計4光色から選択可能だ。在来天井用取付枠(1枚タイプ・2枚タイプ用)5品番を含めると全17品番で、それぞれの色温度の特性を部屋の雰囲気と合わせることにより、カジュアルなフリースペースや品格ある受付などを演出することができる。
独自の光学設計技術による導光パネルを採用しているため、空間に設置した際に、照明器具でありながら、照明器具のように見えない、建築化照明の設(しつら)えが実現する。ツヤを抑えた反射板・本体塗装(高反射高拡散白色粉体塗装)も施されており、映り込みが少なく、インテリアにも自然に溶けむ。
Square+Typeの価格は、1枚タイプが6万円、2枚タイプが9万円、ウォールウォッシャが5万3000円(全て税別)。
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