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NTTアーバンソリューションズが「ISO 37106」国内初取得、「東桜街区」スマートシティー実現までの“プロセス”評価スマートシティー(2/3 ページ)

ICTを活用したスマートな街づくりを実現させるため、2019年に設立されたNTTアーバンソリューションズは、スマートシティーの戦略策定と管理運用のプロセスを評価する国際規格「ISO 37106」を国内で初めて取得した。

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「街づくりDTC」でデジタルツインのサービス創出

 今回の認証取得で対象となったエリアは、愛知県名古屋市東区の久屋大通と桜通の結節点に位置する「東桜街区」。同エリアはNTT都市開発が所有する「アーバンネット名古屋ネクスタビル」「アーバンネット名古屋ビル」「Blossa」の3棟一体で街が構成されている。

 3棟のうち、NTTアーバンソリューションズは2022年1月31日に竣工したアーバンネット(UN)名古屋ネクスタビルを次世代オフィスビル第一号として、「その街ならでは」「ヒト中心」「運営が重要」のコンセプトを設定。デジタル技術をあくまで手段に用いて、ユーザーオリエンテッドのさまざまな実証を重ねることで、後続案件にも応用することを見据えている。


東桜街区概要

アーバンネット名古屋ネクスタビルの位置付け

 具体的な実証の中身は、「時間と空間の制約からの解放」「新たな発見と創造」「安心安全」「環境負荷低減」のテーマに沿った新規サービスを実装させるべく、アプリやデジタルサイネージで混雑情報や環境情報の見える化、テナントやスタートアップ企業をつなぐ「デジタルコミュニティーマネジャー」の導入、顔認証や警備ロボット、AI防犯カメラによるビルの異常検知、予測型の空調制御またはフードロスゼロなどを検証する。

 各種デジタル技術を支える基盤には、NTTグループが総力を挙げて実証実験を進める街づくりのデータプラットフォーム「街づくりDTC(Digital Twin Computing)」に、街区センサーや個人の端末から、街や人、街のシステム/設備、外部のオープンデータを収集して、本物件で初導入した自社開発の街づくりアプリ「tocoto」上で4つのテーマに基づく各種サービスを提供する。一例として、DTCの設備連携により、顔認証でフラッパーゲートを開け、エレベーターのカゴが登場階に自動で降りてくるなどが想定されている。


「街づくりDTC」を活用したデジタルツインの構想

アーバンネット名古屋ネクスタビルでは、「街づくりDTC」にビッグデータを集約し、街づくりアプリ「tocoto」を介してデジタルツインのサービスを提供

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