検索
ニュース

バッテリーとメモリカードの交換に対応したパノラマカメラを発売、リコー製品動向(1/2 ページ)

リコーは、海外で先行発表・発売していた新型のパノラマカメラ「RICOH THETA X」を日本国内市場で2022年5月中旬に発売することを公表した。RICOH THETA Xは、2.25型のタッチパネルモニターを搭載し、現場で撮影した画像をすぐに確かめられる他、RICOH THETA シリーズで初となるバッテリーとメモリカードの交換に対応したことで、現場で長時間の利用に応じる。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 リコーは、パノラマカメラ「RICOH THETA」シリーズやソフトウェア、クラウドサービスを組み合わせたビジネス市場向けの「RICOH360 プラットフォーム事業」を強化するために、新たなパノラマカメラ「RICOH THETA X」を日本国内市場で2022年5月中旬に発売する。

 発売に先立ち、記者発表会をオンラインで開いた。会場では、リコー リコーフューチャーズビジネスユニット Smart Vision事業センター 所長の大谷渉氏と副所長 藤木仁氏は、RICOH THETA Xの概要やSmart Vision事業を紹介した。

6000万画素に相当する高精細な360度の静止画を撮影

 RICOH THETA Xは、2.25型の大型タッチパネルモニターを搭載し、撮影前のプレビュー表示や撮影設定、撮影画像の閲覧などだけでなく、スマートフォンを介さずに、撮影から閲覧までを本体のみで直感的に行える。


「RICOH THETA X」 提供:リコー

 具体的には、従来機と比較して、CMOSイメージセンサー、メインプロセッサ、レンズ設計の全てを一新し、約4800万画素相当の新規センサーを設けることで、出力画素で最大約6000万画素に相当する高精細な360度の静止画撮影が可能になった他、明るい室内撮影で高精細な画質を実現する11Kと、気軽に効率良く撮れる5.5Kの画像サイズをシーンに応じて選べる。

 さらに、手振れ補正を強化し、5.7Kサイズと同等の5760×2880ピクセルで30fpsの動画が撮れ、撮影時に天項補正や動的つなぎ処理に対処し、後処理不要で360度の動画データを作れる。

 装着されたバッテリー・メモリカード(microSDXC)の交換にも対応しているため、長時間にわたるビジネスシーンでも安心して使え、予備バッテリーとして、別売りの「充電式バッテリー DB-110」も使用できる。


「RICOH THETA X」でのメモリカードの使用イメージ 提供:リコー

 加えて、スマートフォンとBluetooth接続することで、SSIDを入力することなく簡単に無線LANとつなげられ、備えられたクライアントモードで無線LANルーターとダイレクトに接続することも可能だ。


リコー リコーフューチャーズビジネスユニット Smart Vision事業センター 副所長 藤木仁氏 提供:リコー

 リコーの藤木氏は、「RICOH THETA Xは、内蔵されたGPSとA-GPSの機能により、本体のみで位置情報を取得するため、パノラマの動画や画像と位置情報を組み合わせられる。本体には、AndroidベースのOSを採用しており、他社の開発者が作成したアプリケーション(プラグイン)をAPI連携することで機能の拡張に応じる」と語った。

 続けて、「当社でもプラグインとして、住宅の状況を見える化するのに役立つ“物件撮影プラグイン”、対象物の撮影画像と動画をリアルタイムに専用クラウドにアップロードする“現場タイムラプス/ライブ映像”を用意しており、図面とパノラマ画像をひも付けする“現場向けオートマッピング”もリリース予定だ」と補足した。


リコーが提供するTHETAシリーズ向けのプラグイン 提供:リコー

 RICOH THETA Xの利用シーンは、不動産と建築・建設現場向けやVRコンテンツ制作用のパノラマ画像取得を想定している。なお、RICOH THETA Xの販売は、2022年5月中旬に立ち上がる専用ECサイトで行う予定で、価格はオープン価格。


「RICOH THETA X」の仕様(1) 提供:リコー

「RICOH THETA X」の仕様(2) 提供:リコー

「RICOH THETA X」の仕様(3) 提供:リコー

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る