エス・ビルド、ロボットによるリモート施工管理を開始:現場管理
エス・ビルドは、log buildの施工管理ロボット「Log Kun」を導入し、遠隔で工事現場を管理する「リモート施工管理」を開始した。2021年12月より計3台のロボットが活躍している。現場監督のリモートワークを実現し、人手不足の解消や働き方改革を実現する。
エス・ビルドは、log buildの施工管理ロボット「Log Kun(ログくん)」を導入し、遠隔で工事現場を管理する「リモート施工管理」を開始した。2021年12月より東京と大阪の一部工事現場にて稼働を開始し、計3台のロボットが活躍している。
建築業界の人手不足の割合は6割と、帝国データバンクの調査では51業種で最も高く、人手不足による業務負担と労働時間が課題となっている。同社ではこれまで外国人の採用や業務のIT化などさまざまな対策を行ってきたが、さらなる業務効率化に向け遠隔で施工管理ができるロボットLog Kunを導入した。
これまでは現場監督が直接工事現場へ行き、進捗(しんちょく)確認や職人へ指示を行っていたため、多い時は移動だけで1日数時間かかっていた。一方、Log KunはスマートフォンやiPad、PCから操作できるため、オフィスや自宅、電車の中など、場所に縛られず現場状況を確認でき、音声通話や書き込みを通じてリアルタイムに職人に指示出しができる。
遠隔管理により同時進行で複数の現場を確認できるため、1人当たりの生産性向上や移動時間の削減、コロナ禍での感染対策など新しい働き方の実現が期待される。今回の導入により、1人当たりの移動時間を最大2〜3時間削減し、管理物件数を5件ほど増加できるよう目指していく。
同社では、現場監督や職人のモチベーションアップのためLog Kunに装飾を施し、稼働させている。頭上にあるiPadは現場の様子を映し出す。
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