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「甲子園」伝統の“カクテル光線”を再現、パナソニックが照明設備756基をLED化:LED(3/3 ページ)
阪神タイガースのホームグラウンドで高校野球の聖地でもある阪神甲子園球場で、2024年の創設100周年に合わせて、スタジアム照明が全面LED化された。LED照明器具の開発を含め照明リニューアルをトータルでサポートしたパナソニック エレクトリックワークス社は、甲子園独特の照明色を継承することに力を注いだという。
LED照明だからこそ可能になる新エンタメ
LED化によって、従来型の照明では不可能だった球場演出が可能になった。代表的なものがナイター照明を使ったメッセージの表示だ。
光源を個別に制御可能なLED照明であれば、例えばゲームのクライマックス時に任意の文字やマークなどをドット表示できる。また、外野席背後の大型ビジョンや銀傘下のライナービジョンと連動させて会場を盛り上げるのに一役買える。
ちなみに、今回採用したLED照明は、舞台の演出などで使われる「DMX制御」に対応。そのため、全756基の照明を1基ごとに制御(点灯、消灯、調光)できるだけでなく、DMXに対応した機器とも連携する。
リニューアルした甲子園のナイター照明は、既に運用開始している。本格的にプロ野球のペナントレースが始まった甲子園でナイター観戦する際には、LED照明の新しい演出も楽しみの1つとなるだろう。甲子園ならではのノスタルジックな“カクテル光線”を再現し、最新技術を投入したLED演出がどのようなものかをぜひご自身で確かめていただきたい。
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