コロプラがクリエイターが望むオフィスを都内で構築、最先端の感染症対策も導入:導入事例(1/4 ページ)
コロプラは、東京都港区の複合施設「東京ミッドタウンイースト」で、科学的根拠に基づく最先端の感染症対策を施したオフィスを実現し、そのオフィスに移転した。新オフィスではゲームクリエイターが出社したくなる環境も構築している。
国内では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、さまざまな企業が、予防策として、出社率の調整やテレワークの導入、会食の禁止などを推進している。
こういった状況を踏まえて、スマートフォン向けのゲームとVRを展開するコロプラは、「コロナ禍でも従業員が安心して働ける環境」と「従業員のクリエイティブな活動環境」の構築を目指し、東京都渋谷区の複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」から港区の複合施設「東京ミッドタウンイースト」にオフィス移転することを2020年12月に決定した。
その後、パナソニック エレクトリックワークス社のくらし・空間研究所やデザイン設計事務所のシグナルと協力して、東京ミッドタウンイーストの5〜6階で感染症対策を講じた次世代のオフィス作りを大成建設の施工により2021年4月〜2022年1月31日に行った。2022年2月1日には、恵比寿ガーデンプレイスから東京ミッドタウンイーストの次世代オフィスに事業所を移転した。
2022年3月1日には、東京ミッドタウンイーストで新オフィスの記者発表会を開いた。会場では、コロプラ 取締役CFO兼CHRO 原井義昭氏やコーポレート本部 経営管理部 部長 森林太郎氏、パナソニック エレクトリックワークス社 マーケティング本部 ソリューション事業統括部 空間ソリューション事業推進部 谷口和宏氏が、新オフィスの特徴と感染症対策について説明した後、内覧会を開催した。
新オフィス構築費用は10億7000万円
コロプラの原井氏は、「コロナ禍で、当社が(ゲームなどによる)新しい体験を提供し続けるには、安心して働けるスペースだけでなく、出社・在宅勤務を問わずコミュニケーションを取りやすい環境づくりが重要と考え、新オフィスでは、“科学的根拠に基づく最先端の感染症対策特化型オフィス”を実現するオフィス設計を採用した」とあいさつした。
続けて、「新オフィスでは、専門家であるくらし・空間研究所監修のもと、空調設備などの補強工事、建材の選定、パナソニック エレクトリックワークス社製空調機器“エアリーソリューション”をはじめとした最新設備の導入により、エビデンスに基づいたさまざまな感染症対策を施した」と語った。
コロプラの森氏は、「当社が恵比寿ガーデンプレイスのオフィスに入居していた時は、1フロア当たりの専有面積が約2644平方メートルの2.5フロアを賃貸していたが、フロアが従業員の数に対して狭く、ソーシャルディスタンスの確保など感染症対策をとりづらかった他、従業員が勤務していたため天井と床の感染症対策工事が困難だった。一方、東京ミッドタウンイーストの新オフィスでは、1フロア当たりの専有面積が3636平方メートルの2フロアを賃貸したため、フロアが広く、換気しやすくなり、天井と床の感染症対策工事も移転前に行えた」と話す。
さらに、「当社では、“クリエイターファースト&健康を守るオフィス”と“従業員が安心して出社したくなるオフィス”というコンセプトも掲げ、坪単価当たり40万円と感染症対策費1.7億円の合計となる10億7000万円の予算内で、両コンセプトに合致する新オフィスに仕上げた」と補足した。
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