「働き方改革コンサルティング」導入で時間生産性を30%向上:導入事例
ワーク・ライフバランスは、「働き方改革コンサルティング」を静岡コンサルタントに導入。完成工事高が前年比111%と仕事量が増加するなか、時間外勤務を14.4%減少、時間当たりの生産性を約30%向上した。
ワーク・ライフバランスは、「働き方改革コンサルティング」を静岡コンサルタントに導入し、完成工事高が前年比111%と仕事量が増加するなか、時間外勤務を14.4%減少、時間当たりの生産性を約30%向上した。
働き方改革コンサルティングは、約8カ月間で働き方改革に必要なノウハウを現場に定着させ、長時間労働削減および生産性向上を図る。また、コーチング技術により現場が自発的に考え始める仕組みを提供する。
建設コンサルタント業は専門技術を必要とし、その技術力は経験から培われるため、属人性が高くなりやすい。また、年度末に繁忙期があり、長時間労働となる傾向がある。
静岡コンサルタントでは、2014年から2015年で時間外勤務を約30%削減したが、翌年に9人の離職者などが出ると、未習熟な従業員で同じ業務に応じたため、再び時間外勤務が増加し離職者が出た。2019年までは時間外勤務が多くなり、特定の者に仕事が集中していた。
これらの解決のため、働き方改革コンサルティングの「カエル会議」を2019年7月に導入し、チームごとに働き方の理想と現実のギャップから課題を見つけ、解決策を職場単位で話し合った。自発的な発想のもと、日々の働き方の改良、中長期の技術力の向上に取り組み、「付箋ワーク」によりみんなで決める会議へと進化した。時間外勤務が減少し、自発的な声が上がるようになり、管理職のベクトルがそろうようになった。
また、業務の属人性をなくすため、スキルマップの作成や必要な経験や技術を明確化し、若手社員の技術力を底上げにより生産性を向上した。
2020年より、経営層の「トップカエル会議」と管理職が中心の「ミドルカエル会議」も機能し、2020年度の税引き前当期純利益は1億5,900万円と、前年比295%増を達成した。
今後は2年目を迎えた、トップカエル会議、ミドルカエル会議に加え、「U-30会議」により全社的な連携をさらに強化し、従業員のさらなる技術力向上も図る。
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