三菱電機がDXとスマートシティーをテーマとした展示場を開設、AI配筋検査も展示:産業動向(2/4 ページ)
三菱電機は、東京都千代田区のオフィスビル「東京ビルディング」内で、DXとスマートシティーをテーマとした展示場「XCenter」をオープンした。2022年におけるXCenterの目標来場者数は3000人で、100〜200社の社員が来場することを想定している。なお、当面は、三菱電機に所属する社員からの紹介のみで来場予約が可能だが、Webサイトから予約し一般消費者が来場できる仕組みの構築も検討中だ。
鉄筋の本数、径、間隔を自動で算出
AI配筋検査支援システムサービスは、三菱電機独自のAI技術「Maisart(マイサート)」を活用し、建設時におけるコンクリート構造物の配筋検査をサポートする。
具体的には、ステレオカメラを搭載した専用端末で撮影した配筋の画像から、鉄筋の本数、径、間隔の自動計測を瞬時に行えるため、検査にかかる時間や手間を減らせる。実演では、小池氏が、AI配筋検査支援システムサービスを用いて、室内に設置された配筋を撮影し、鉄筋の本数、径、間隔を自動で算出した。
kizkia-Knightは、サーマルダイオード赤外線センサー「MelDIR」やスマートAIセンサー、無線式ナースコール、ドアセンサー、ベッドセンサー、人型マルチセンサー、専用クラウドで構成される。
特徴は、対象者がトイレやベッドで転倒した際に、各センサーで温度データを検知し、専用クラウドで外見を特定できないシルエット映像に自動変換し、あらかじめ設定したスマートフォンやタブレットにリアルタイムと事故発生時のシルエット映像を通知する点。
シルエット映像は、人の姿勢や動作は可視化されるが、顔や衣服は見えないため、プライバシー配慮が必要なトイレでの見守りを実現し、各センサーは人に代わり暗い場所でも対象者のチェックを24時間体制で行える。
デモンストレーションでは、事前にセンサーを設置したトイレの模型で、センサーにより三菱電機のスタッフがとった動きを感知し、専用クラウドでシルエット映像に変換しタブレットに配信した。
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