鬼塚電気工事がSIIのZEBプランナーに登録:ZEB
鬼塚電気工事が、経済産業省と環境省のZEB推進を行う環境共創イニシアティブ(SII)にZEB事業のプランナーとして登録された。
鬼塚電気工事はこのほど、経済産業省と環境省のZEB推進を行う環境共創イニシアティブ(SII)にZEB事業のプランナー「ZEBプランナー」として登録された。
同社は、ZEB工事の重要かつ技術の大部を占める電気工事、空調管工事、IoT(BEMS)工事の3分野から総合的に考察し、太陽光、太陽熱、水素蓄積発電、小型風力発電などの自然・再生エネルギーの活用を積極利用したプランニングを行うなど、経済産業省ならびに環境省向けZEB申請の支援と、設計施工を一括して行う。
太陽光を発電だけでなく熱源利用することや、グリーン水素の生成蓄積と燃料電池としての発電利用、小型風力発電など、自然(再生)エネルギーの活用を積極的総合的に考察し、よりメリットのある提案に取り取む。
BEMSを電力掌握だけでなく、建屋都合に併せて環境を測定し、各装置のオンオフ、数値設定を行うなど、さまざまにコントロールして省エネを推進する。また、経済産業省と環境省向けのZEB技術の紹介推薦、取り組みスケジュール、設計積算、申請書作成などの支援事業を行う。
ZEB支援事業は、補助内容が「建築関連費用」より「電気・空調・BEMS関連構築費用」が大きくなる場合が多く、ZEBプラン作成は設備専門の設計施工プランナーが非常に重要だ。
同社によれば、九州に連絡先を置くプランナーは21社あるが、設備専門の設計施工プランナーは3社のみとなっている。
同社は、2013年に大分県のZEB事業、ZEB大分県新エネルギー導入加速化モデル事業ゼロエネルギービルに取り組んだ。2021年度は、環境省事業の同社の新本社ビル建設で、設計と施工通じ、一次エネルギー削減率107.0%のZEBの最高ランク「ZEB」としてプランナー実績を積んでいる。これらのビルは、レジリエンス型で、大分市の津波避難ビルとして活用する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 大成建設が大規模生産施設でZEB認証、BELS最高ランクの5つ星
大成建設は、一次エネルギー収支ゼロを目指す工場「ZEF」の第1号プロジェクトである「OKI本庄工場H1棟」において、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)で、5段階評価の最高ランクを獲得し、大規模生産施設で国内初となる「ZEB」認証を取得した。 - 『ZEB』認証を取得した4階建て中規模オフィスビルのZEB関連技術実証棟が竣工、三菱電機
三菱電機は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた活動の一環として国内で需要拡大が見込まれるZEBに対応する省エネ技術の研究と実証実験が行える場として、ZEB関連技術実証棟「SUSTIE」を開設した。 - 安藤ハザマが技術研究所を「Nearly ZEB化」、コロナ禍で換気性能などを検証
安藤ハザマは、茨城県つくば市の技術研究所をZEB実証の場とする目的で、温排熱の冷房利用などの省エネ技術を多数採用したNearly ZEB化の改修を行った。同社では、2020年4月から次世代エネルギープロジェクトの実証試験を開始しており、今回のZEB化は、このうち「省エネルギーシステムによるエネルギー需要の計画運用マネジメント」の一環として計画した。 - 奥村組が自社施設をZEB化、1次エネルギー消費量を基準ビルに対して76%削減
奥村組は、同社技術研究所管理棟のZEB化や環境イニシアチブが公募する認定「ZEBリーディング・オーナー」を取得するなどZEBの展開を本格化している。