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SpaceGrab、最先端3Dレーザースキャナーで生身天満宮を無償調査・計測:導入事例
AtomsWorldのグループ会社のSpaceGrabは、京都府南丹市園部町の生身天満宮の最先端3Dレーザースキャナを使用した調査・計測を、京都建築大学校建築科の生徒とともに無償で行った。
AtomsWorldのグループ会社の3D計測サービス事業を手掛けるSpaceGrabは、2021年11月29日と12月1日に、京都府南丹市園部町の生身天満宮の最先端3Dレーザースキャナを使用した調査・計測を京都建築大学校建築科の生徒とともに無償で行った。
生身天満宮は、2027年に予定している25年に一度の大祭に向け、傷みの激しい拝殿や本殿などの大規模修繕を計画し事業費1億円の寄付を募ったが、コロナ禍の影響もあり、2021年9月末で目標額の半分以下の4400万円にとどまっていた。「創建より1120年になる貴重な文化財を後世に残さなくてはならない」との同社の思いから、少しでも修繕費のコスト削減に貢献するため、同社機器を使用して無償で調査・計測協力することを提案し実現したということだ。
また、京都建築大学校建築科との連携により、建築を学ぶ若い世代が新しい機器や貴重な文化財に触れる機会にもなったという。
同社では、固定式の3Dレーザースキャナー「FARO」の他、計測者が背中に装着し歩いて3Dデータを取得するする「HERON」やドローンタイプの取り扱いがある。
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