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兵庫・猪名川町で延べ15.8万m2の物流施設が竣工、プロロジスリテール&ロジスティクス

プロロジスは、兵庫県川辺郡猪名川町で、計画を進めていたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク猪名川2」が2021年8月に竣工したことを発表した。今回の施設は竣工に先立ち、賃貸面積の86%が賃貸借契約を締結済みだ。今後は、2021年11月に竣工した物流施設「プロロジスパーク猪名川1」と併せて、猪名川町に先進的物流施設の集積拠点を開発することで、西日本全域をカバーできる新たな物流ハブを構築する。

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 プロロジスは、兵庫県川辺郡猪名川町で、開発を進めていたマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク猪名川2」の竣工式を2021年に8月26日に開催した。

「CASBEE」でSランクを取得予定

 開発地は、兵庫県川辺郡猪名川町南部に位置し、車で約3分の地点に新名神高速道路 「川西インターチェンジ」が開通しており、大阪市内への配送に加えて、京都市や兵庫県神戸市といった関西三大消費地へも車で約50分圏内で、西日本各地へ効率的にアクセスできる。利便性の良さから猪名川町は、大阪市や神戸市のベッドタウンとしても機能しており、物流施設の周辺は、労働人口が多く、施設内の働き手を確保しやすい。

 プロロジスパーク猪名川2は、S造5階建てのマルチテナント型物流施設で、搭載されたダブルランプウェイにより各階に45フィートコンテナセミトレーラーと21メートルフルトレーラーがアクセス可能。総トラックバース数は238台で、「ホワイト物流」推進の一環として、トラック受付システム(MOVO Berth)利用者のために、トラック受付場と34台分の大型車待機場を整備し、入出庫管理の効率化、トラックバースの有効活用化、ドライバーの待機時間削減をサポートしている。


プロロジスパーク猪名川2の外観 出典:プロロジスプレスリリース

 倉庫は、1フロア当たりの専有面積が最大で2万6446平方メートルで、効率的なワンオペレーションに対応し、ドライバーが使えるシャワールームも備えている。最上階には、景観の良いカフェテリアを2カ所と売店を設け、入居者がくつろげる快適な場とした。車路部分の外装には、バース部の防風効果と周辺への遮光に配慮したルーバーを採用し、シンボリックなデザインに仕上げた。敷地内には、入居者の自動車通勤を想定し、敷地約440台の駐車場を完備した他、路線バスの停留所も設置する見込みだ。


プロロジスパーク猪名川2の内観(左)とトラックバース(右) 出典:プロロジスプレスリリース

 BCP(事業継続計画)対策では、共用部の電力を約72時間維持する非常用発電機を取り付け、プロロジスで初めて非常時の発電機燃料として地下に大型オイルタンクを用意した。オイルタンクにより、防災センターや入居企業の事務所エリアなどへ最大約7日分の電力供給を実現。また、備蓄燃料は、震災による停電時に、施設入居企業へ提供するだけでなく、プロロジスが運営する周辺の物流施設への移送、地域貢献として猪名川町への提供も想定している。

 環境負荷軽減の取り組みでは、施設全体に人感センサー付きLED照明を標準設置し、とくに倉庫には、通常のLED照明と比べ電力使用量を半減する高天井用センサー付きインテリジェントLED照明を配置した。屋根には自家消費用として太陽光発電設備の配置も検討中だ。

 また、施設の消費電力や水の使用量をリアルタイムで取得し分析可能な「プロロジススマートボックス」を導入し、消費エネルギーをモニタリングしている。プロロジススマートボックスは、気温、湿度、雨量、風速、地震などの環境データを得られ、気候や環境変動に応じた施設運営を支援する。将来は、各種省エネの取り組みで、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」でSランクを取得する予定だ。

プロロジスパーク猪名川2の概要

 プロロジスパーク猪名川2は、S造5階建てで、延べ床面積は15万8644.29平方メートル。所在地は兵庫県川辺郡猪名川町差組字小谷101-2他で、敷地面積は8万5380.88平方メートル。着工は2020年6月で、竣工は2021年8月。

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