亜細亜大学が感染症対策で通信機能付きCO2濃度・温湿度センサーを130教室に導入:導入事例
亜細亜大学は、通信機能を備えたCO2濃度・温湿度センサー「まもセンサー Air」を武蔵野キャンパス(東京都武蔵野市)の全130教室に導入した。今後は、30日分など、長期的な履歴データを蓄積し、CO2濃度が高くなる時間帯、人数、室内の温湿度などとの相関を分析し、効果的な感染予防策を講じる。
亜細亜学園 亜細亜大学(以下、亜細亜大学)は、大学のキャンパスで過ごす学生と教職員の感染症への予防対策を行うために、IoTBankが開発し、SB C&Sがマーケティングや導入支援をする通信機能を備えたCO2濃度・温湿度センサー「まもセンサー Air」を武蔵野キャンパス(東京都武蔵野市)の全130教室に導入したことを2021年9月9日に発表した。
使用している教室のCO2濃度や温湿度をリアルタイムで確かめられる環境を構築
亜細亜大学では、2021年4月に、武蔵野キャンパスで、監視カメラの設置や単焦点プロジェクターを使用したハイフレックス授業を開始した他、机や椅子のウイルスコーティング、除菌に対応したロボット掃除機の導入といった新型コロナウイルス感染症対策を推進してきた。感染症対策を一層推進するために、武蔵野キャンパス全教室にまもセンサー Airを導入した。
まもセンサー Airは、LTEや各種サービスを標準搭載し、CO2濃度と温湿度を測れるデバイス。高精度NDIR方式のCO2センサーを備え、最大100台分までを一括管理可能。加えて、CO2濃度は、本体のランプの色で確かめられ、計測データを5分間隔でクラウドへ送信し、外出先からでもWebでのチェックに応じる。
また、ユーザーが設定した一定値に達すると、メールでアラートを送れ、最大2日間のデータを時系列グラフでリアルタイムに表示し、過去30日間の履歴データをCSV方式で出力する。そして、Wi-Fi接続設定が不要のLTE Cat.M1モジュールを搭載し、SoftBankのLTE網に接続するため、顧客は通信契約の必要が無い。利用に当たっては、1年間は追加費用がかからないが、2年目以降は継続利用で年額5500円(税込)がかかる。
今回、亜細亜大学では、まもセンサー Airを武蔵野キャンパスの各教室に完備することで、CO2濃度の状況を一括管理し、CO2濃度が設定した値を超えた際には管理部署のメールアドレスにアラートが届き、職員が換気や空調の調節などを効率的に行っている。
各教室では、専用のQRコードがついたポスターを掲示し、全ての学生や教職員は各自のスマートフォンでこのQRコードを読み取ることにより、使用している教室のCO2濃度や温湿度をリアルタイムで確かめられる環境を構築した。
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