延べ4.5万m2の物流施設が兵庫県神戸市で着工、プロロジス:プロジェクト
プロロジスは、兵庫県神戸市で、物流施設「プロロジスパーク神戸3」の開発に着手した。プロロジスパーク神戸3は、神戸市内陸部に神戸市が開発する「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内に開発される。同パーク内では「プロロジスパーク神戸」をはじめとする3つのBTS型物流施設と、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸5」がいずれも満床で稼働中だ。今回の施設は、着工に先立ち専門商社と賃貸借契約を締結している。この専門商社は、3〜4階に入居し、関西圏への配送拠点として同施設を利用する予定だ。1〜2階については引き続き入居企業を募集する。
プロロジスは、兵庫県神戸市で計画を進めていた物流施設「プロロジスパーク神戸3」が2021年4月20日に起工したことを発表した。
4階の一部を吹き抜けとし自動倉庫システムの導入をサポート
計画地は、山陽自動車道「神戸西インターチェンジ(IC)」に近く、交通利便性に優れた地点にある。さらに、新名神高速道路を利用し、京都府や奈良県、滋賀県方面へアクセスしやすく、山陽自動車道を経由して全国に広がる広域幹線網も使えるため、西日本広域をカバーできる。
加えて、JR「三ノ宮」駅や神戸市営地下鉄「西神中央」駅から出発するバスで通え、従業員は通勤しやすい。計画地の地盤は、神戸市内陸部の丘陵地帯に面しており津波の災害リスクが少なく、強固で良好な防災性を備えている。
プロロジスパーク神戸3は、地上4階建てで、1階〜3階にトラックバースを搭載する。スロープを利用して2〜3階へコンテナトレーラーが直接上がれる仕様とし、効率的な物流オペレーションを実現。
3〜4階の入居企業は、倉庫内の自動化を予定しているため、4階の一部を吹き抜けとすることで、自動倉庫システムの導入をサポートする。入居企業募集中の1〜2階は最大で3区画に分割することに応じ、1区画当たり約4958〜1万7520平方メートルの延べ床面積で使える見込みだ。
敷地内には、自家用車での通勤が多い地域特性を考慮し、高低差を利用した半地下部分も活用することで約200台分の駐車スペースを確保し、入居企業のスムーズな雇用確保を支援する。
また、BCP(事業継続計画)の一環として、緊急地震速報、衛星電話、非常用発電機、非常用受水槽を整備。
環境配慮に関しては、屋根面に約0.7メガワットの太陽光発電機を設置する他、館内にはセンサー付きLED照明を採用し電力の削減を図る。
プロロジスパーク神戸3の概要
プロロジスパーク神戸3は、S造地上4階建てで、計画延べ床面積は4万5693.51平方メートル。所在地は兵庫県神戸市西区見津が丘で、敷地面積は1万9225平方メートル。着工は2021年4月で、竣工は2022年6月末を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 業界初!入庫から出庫まで全自動化した物流モデルの展示場、三井不動産
三井不動産は物流業界で深刻化する人手不足問題を解決するために、ICTを活用した庫内業務の全自動化に注力している。2020年2月13日、船橋エリアの物流施設「MFLP 船橋・&GATE」内に、入庫から出庫まで自動化した業界初の物流フルオートメーションモデルを展示したショールームを構築した。 - 延べ16万m2のマルチテナント型物流施設が埼玉県南埼玉郡で着工、大和ハウス工業
大和ハウス工業は、埼玉県南埼玉郡宮代町で、2022年11月15日の竣工に向け、マルチテナント型物流施設「DPL久喜宮代」の開発に着手した。総事業費は約340億円に上る。 - 大阪・矢田南部地域の未利用地5.6万m2で物流施設2棟など複合開発、日本GLPが事業者に選定
大阪・矢田南部地域にある大阪市が保有する未利用地は、日本GLPの再開発により、先進的な物流施設や商業施設、公園に生まれ変わる。 - BTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工、防火用の設計や最新設備を導入
東急不動産は、「Deliver future and smiles.」をテーマに、物流施設ブランド「LOGI'Q」の展開を2016年にスタートした。現在、開発中の物流施設を含め、累計14物件を建設している。2020年1月29日には、埼玉県入間郡にBTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工式を執り行った。 - 三井不動産が新たに物流施設を7件開発、総延べ床面積は約390万m2に
三井不動産はこのほど、新たに物流施設を7件開発することを発表した。新規開発施設7物件を含めた三井不動産の物流施設は、合計47物件で、総延べ床面積は約390万平方メートルに及び、累計投資額は約6100億円に達する。