複合施設「大阪・大手前一丁目プロジェクト」着工:プロジェクト
日本経済新聞社と大和ハウス工業は、大阪市中央区にある日本経済新聞社旧大阪本社跡地の複合施設「大阪・大手前一丁目プロジェクト」を2021年8月1日に着工した。テレビ大阪本社、ダブルツリーbyヒルトン大阪城など、多様な機能の導入による魅力の充実と観光拠点機能の強化を図る。
日本経済新聞社と大和ハウス工業は、大阪市中央区にある日本経済新聞社旧大阪本社跡地の複合施設「大阪・大手前一丁目プロジェクト」を2021年8月1日に着工した。
複合施設の1〜4階は日本経済新聞社が区分所有し、同社グループの情報発信拠点としてテレビ大阪本社が入居する。天神祭りなど当地イベントを現地から報道することによって、地域の活性化を図る。
同6〜20階は大和ハウス工業が区分所有し、関西初のヒルトンブランドとなる「ダブルツリー byヒルトン大阪城」がオープンする。総客室377室の他、レストランやカフェバー、ロビーラウンジ、フィットネスジム、プール、エグゼクティブラウンジ、宴会・会議室などを備える予定だ。
施設外観は「和模様」をコンセプトとし、隣接する大阪城の白壁や石垣、日本古来の市松模様など和の要素を取り入れた。また、寝屋川沿いに桜を配した大阪城公園へと続くテラス空間を設け、敷地の東西には多目的広場を整備して一般開放する。周辺環境との調和や、エリアの回遊性向上や防災面にも配慮した作りとなっている。
災害時には、デジタルサイネージによる情報発信を行い、1階エントランスを一時避難スペースとして開放する。
同施設は、敷地面積4372.56平方メートル、建築面積は2760.16平方メートル、延べ床面積は3万8809.55平方メートル。2023年12月31日完工で、2024年春の開業予定である。
同プロジェクトは、大阪市における大手前地区のランドマークとなり「多様な機能の導入による魅力の充実」を目指し、「大阪城公園の玄関口」としての観光拠点機能の強化を図るという。天満橋駅と大阪城公園を結ぶ歩行者空間を創出することで、地域に貢献できる空間を整備するとしている。
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