無人ホテルの受付をアバターに、人件費を75%削減する実証実験がスタート:導入事例(1/2 ページ)
SQUEEZEは、運営する小規模無人スマートホテルの顧客満足度を高めるとともに、水光熱費を削減するため、パナソニックシステムデザイン製の遠隔コミュニケーションシステム「AttendStation」とパナソニック製の電力モニタリング兼遠隔コントロールシステム「AiSEG 2」を用いた実証実験を東京都大田区西蒲田の無人ホテル「Minn 蒲田」で開始した。
国内のホテル業界は、人件費や賃料といった固定費が高く、売上は新型コロナウイルス感染症の拡大や国際関係などの環境変化による影響を受けやすい傾向にある。その中でも全体の支出における約40%を占める人件費をカットする取り組みは、実現が困難でホテル事業を持続する上で問題となっている。
中小規模のホテルがコロナ禍で利益を出しにくい状態に
また、大規模ホテルでは固定費の負担に耐えられるが、客室が100室程度の中規模ホテルでは、高い固定費の構造を受け入れつつ運営するか、業務委託型支配人制度や住み込み形式で従業員に負荷をかけるケースが多い。客室が50室未満の小規模ホテルではコロナ禍で利益を出すことが難しい状況に陥っている。
上記の課題を解消するために、ホテルの運営やソリューションを展開するSQUEEZE(スクイーズ)では、独自開発のクラウドシステム「suitebook(スイートブック)」を利用して、顧客がスマートフォンで宿泊予約やチェックイン・アウト、泊まる部屋の施解錠が可能な体制を構築し、フロントの無人化を果たした。
さらに、suitebookのオペレーションを担う海外子会社SQUEEZE Asiaの活用により、無人でありながらもホスピタリティの高いゲスト対応を行っている。
無人ホテルに泊まる宿泊客の顧客満足度を高めるとともに、より固定費を削る目的で、SQUEEZEは、パナソニックシステムデザイン製の遠隔コミュニケーションシステム「AttendStation(アテンドステーション)」とパナソニック製の電力モニタリング兼遠隔コントロールシステム「AiSEG2(アイセグツー)」を用いた実証実験を、同社が東京都大田区西蒲田で運営するスマートホテル「Minn 蒲田」で2021年6月9日に開始した。
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