リフォームに関する意識調査を実施、半数以上が老朽化を理由に改修を検討:産業動向(2/2 ページ)
全研本社は、コロナ禍でリフォームを検討している112人を対象に、リフォームに関するアンケート調査を行った。調査結果によれば、全体の半数以上は、老朽化を理由に、住まいのリフォームを検討していることが判明した。
比較方法や予算などで悩んでいる人が多いことが明らかに
「リフォーム会社を探す際に悩んでいることは何か」と複数回答可能の条件で質問したところ、「どのように比較をして選べばいいのか分からない」「自分の想定通りになるための予算が分かりにくい」「本当にその会社でいいのか不安になる」と答えた人はいずれも全体の42.9%だった。次に、「各社の違いが分かりづらい」は35.7%、「見るべき会社が多すぎて、選ぶのが難しい」は29.5%、「特に悩みはない」は14.3%となった。
この他、「適正価格が分からない(65歳)」「悪徳業者でないか心配(47歳)」「相見積もりがとりにくい(59歳)」「同じ商品でも会社によって価格が違うので会社選定が合っているのか不安である(53歳)」「依頼したい内容がちゃんと伝わるか心配(48歳)」といった意見が寄せられた。
「コロナ禍において、リフォーム会社を選ぶ際に重視する項目は何か」と複数回答可能の条件で対象者に尋ねたところ、「リフォーム会社の信頼性」と答えた人は全体の60.4%で半数を超えた。次に、「技術力の高さ」が47.2%、「自分の要望とリフォーム会社の特徴や強みなどがマッチしているか」は39.6%となった。
また、「施工事例の豊富さ(59歳)」「身近な人の評価(60歳)」「電気工事は資格を持った技術者が行うか(48歳)」「工事後のカスタマー対応の連絡がとれるか(48歳)」「現場での施工技術者の技能の高さ(61歳)」といった声も届いた。
<調査の概要>
調査時期:2021年4月9〜10日
調査対象:コロナ禍でリフォームを検討している112人
調査手法:インターネット調査
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