パナソニックが大型郵便物を投函可能な小包ポストを発売、盗難に配慮した独自の設計:製品動向(2/2 ページ)
パナソニックは、小包ポスト「Pakemo(パケモ)」とPakemo専用のエントランスポール「Archi FrameJタイプ」を2021年6月1日に発売する。
投函物を盗難しにくいフラップ構造
Pakemoは、投函口のサイズが縦7.4×横33センチ(有効寸法30センチ)で、一般的なポストの投函口と比較して、約2倍の厚みを有す郵便物を投函可能。盗難に配慮した独自の投函口で、荷物を入れやすく、抜き取りにくいフラップ(ふた)構造になっており、フラップは独立して稼働する。内部の底面には厚さ5ミリのクッション材が配置されているため、郵便物を優しく受け取れ、投函物の重量は最大4キロまで対応している。
Pakemoに取り付けられたダイヤル錠は、指定の数字を入力し解錠することで、本体を開けられ荷物を取り出せる。Pakemoを使用する際には、外構の堀や住宅の外壁、門柱、専用のポール「Archi Frame(アーキフレーム)Jタイプ」にねじで締結する。Archi FrameJタイプは、LEDユニットを搭載したタイプと備えていないタイプがあり、両タイプともに表札やドアホンも取り付けられる。
Pakemoの内容量は300(幅)×150(奥行き)×340(高さ)ミリ。カラーは、鋳鉄ブラック色、ステンシルバー色、漆喰(しっくい)ホワイト色、エイジングブラウン色の4種類。Archi FrameJタイプのカラーは、クールシルバー色、ブラック色、ブラウン色をラインアップ。Pakemoの希望小売価格は7万9310円。Archi FrameJタイプの希望小売価格は、LEDユニット無しが6万8970円で、LEDユニット有りが8万740円(いずれも税込み)。
原氏は、オンライン記者発表会で、「Pakemoのターゲットは、新築戸建て市場及び戸建てリフォーム市場で、新築住宅へのスペックインだけでなく、既築住宅の交換も視野に展開する見通しだ。また、不在もしくは在宅時でも非対面での受け取りを希望し、住宅購入と同時に宅配ボックスの導入を考えていない人を対象にPakemoを訴求する」とコメントした。
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