清水建設らが名古屋市中区で延べ約4.6万m2の賃貸オフィスビルの開発に着手:プロジェクト
清水建設は、富国生命保険、清水総合開発とともに、名古屋市中区丸の内一丁目の「名古屋フコク生命ビル」と清水建設グループ所有の駐車場跡地で、賃貸オフィスビルの開発をスタートした。計画地では現在、名古屋フコク生命ビルの解体工事が進められており、賃貸オフィスビルの起工は2021年10月で、竣工は富国生命保険の創業100周年度に当たる2024年1月を予定している。
清水建設は、富国生命保険、清水総合開発とともに、名古屋市中区丸の内一丁目の「名古屋フコク生命ビル」と清水建設グループ所有の駐車場跡地で、賃貸オフィスビルの開発に着手したことを2021年2月1日に発表した。
オフィス基準階専有部の面積は約2350平方メートル
新設する賃貸オフィスビルは、SRC造(一部S造)地上16階建てで、基礎免震構造を採用し、延べ床面積は約4万6000平方メートル。所在地は愛知県名古屋市中区丸の内一丁目16番で、敷地面積は約4819平方メートル。用途は事務所と駐車場。設計・施工は清水建設が担当し、着工は2021年10月で、竣工は2024年1月を予定している。
計画地は、名古屋駅を起点に市内を東西に走る主要幹線道路「桜通り」に面した3方角地に位置している。さらに、オフィスや商業施設が集積する名古屋駅から約1.2キロの場所にあり、名古屋市営地下鉄桜通線/同鶴舞線「丸の内」駅、同東山線「伏見」駅から徒歩圏内に存在し、交通利便性に優れている。
開発コンセプトは、「多様な働き方に応えるオフィス」で、人と建物をサポートするAIとIoTの導入により、ニューノーマルの働き方を見据えたオフィス空間を創出する他、持続可能な社会の実現を目的に、環境認証「ZEB(Net Zero Energy Building)」で、基準一次エネルギー消費量を50%削減した建築物が認証される「ZEB Ready」以上を取得する。また、施設内には非接触技術と高機能換気システムを導入し感染症対策を図る。
建物の外観は、名古屋エリアで以前から住民に親しまれている碁盤割の街並みをモチーフに、縦と横のフレームが相互に支えあう構造体をデザイン化し、時代に左右されない端正なフォルムとする。1階から3階は完全自走式の駐車場とし、移動手段として自動車を認めているテナント企業の事業活動を支援。
オフィス基準階専有部の面積は約2350平方メートルを予定しており、レイアウトや用途の変更にも柔軟に応じられる無柱空間を提供する。植物を配置した執務空間や共用会議室、コワーキングスペースを設ける。
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