施主の要望管理を支援するクラウドサービスの新機能はキーワード検索:第5回 住宅・ビル・施設 Week
エフ・ディー・シーは、戸建て住宅購入希望者へのDM発送作業や施主の要望管理を支援するクラウドサービス「plantable」を開発した。現在、ビルダーと施主が、plantableのコメント機能で行ったやりとりから指定した内容をキーワードとタグで検索できる機能の開発を進めている。
エフ・ディー・シーは、住宅、ビル、商業・公共施設など、あらゆる建築物を対象とした建築総合展「第5回 住宅・ビル・施設 Week」(会期:2020年12月2〜4日、東京ビッグサイト)内の「第2回 工務店支援 EXPO」に出展し、戸建て住宅購入希望者へのDM発送作業や施主の要望管理をサポートするクラウドサービス「plantable」の新機能を披露した。
施主とのやりとりを細分化し保存して「言った言わない」を無くす
plantableは、利用者のビルダーが、顧客にアカウントを発行することで、PCやスマホといった各端末を通して、両者は場所を選ばずに情報共有ができる。住宅購入希望者へのDM配布は、plantable上で、各ユーザーの見学会参加実績や状況を参照しながら、各個人に適した案内を一括で送れるため、イベントの予約率アップが図れる。
各アカウントの属性は、「追客中」「契約後」「アフター」「失注」の4カテゴリーに分けられるため、提案状況も容易に確認が可能だ。施主との打ち合わせは、クラウド上の専用画面で行え、クライアントが要望をコメントや画像を交えて伝えられるので、ニーズに即した設計を後押しする。
コメントには、「必須」「要望」「感想」「補足」「質問」「回答」といった6種類のタグを付けることで、意見の内容が一目で理解しやすい。開発中の新機能は、指定のコメントをキーワードやタグで検索する機能で、特定のコメントを探す際には、これまでコメント欄をスクロールして探すしかなかったことから手間がかかっていた問題が解消される。
エフ・ディー・シーの担当者は、「現在、工務店の担当者アカウント1つと3物件の施主用アカウントをセットにしたものを1年間無償提供するトライアルキャンペーンを展開している。plantableを試用した顧客からは、アカウントの属性を区分できる点などを評価されている。キャンペーン期間の終了は新型コロナウイルス感染症の拡大が終息した後を予定している」と導入状況などを解説した。
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