ハイアス・アンド・カンパニーがエンジョイワークスと協業、地方創生事業を強化:産業動向
ハイアス・アンド・カンパニーは、エンジョイワークスと、地方創生に関わる事業で協力するための業務提携に関する基本合意を締結した。今後、ハイアス・アンド・カンパニーが主催する「地方創生まちづくりネットワーク」の会員企業が関わる地方創生事業の成果を高める取り組みを両社で推進する。
ハイアス・アンド・カンパニーは2020年5月1日、エンジョイワークスと、不動産取引や建築設計、空き家再生といった事業の地方創生に関わるもので、調査や研究、企画立案、事業推進を協力するための業務提携に関して基本合意を締結したことを明かした。
今回の基本合意に至ったきっかけは、両社が2020年度に、国土交通省のPPP(Public Private Partnership)パートナーに選定されたことがきっかけだという。
エンジョイワークスは、神奈川県の鎌倉市や葉山町などを中心に、湘南エリアの住民を巻き込んだ新しいまちづくりプロジェクトを実験してきた。昨今は、不動産取引や建設設計、物件運営を担う組織を保有する強みを生かし、地域の人々から資金を集める「投資型クラウドファンディング」のサービスを軌道に乗せた。
ハイアス・アンド・カンパニーは、公共施設の整備を担いつつ、地域経済をけん引する事業企画力を兼ね備えた建設会社を目指す経営者向けの勉強会を実施してきた。また、投資型土地活用のノウハウを蓄積するために、戸建て賃貸住宅の普及活動と簡易宿泊所事業の取り組みも推進している。
今後、ハイアスでは、エンジョイワークスとの協働で、主催する「地方創生まちづくりネットワーク」の会員企業が関わる地方創生事業の成果を高めることを目標としたさまざまな取り組みを進める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 国際航業とトラジェクトリー、愛知県の2市でドローン活用した地方創生
ドローンを使ったエアモビリティの社会実装と地方創生に向け、国際航業とトラジェクトリーが愛知県豊川市および同県新城市と包括連携協定を締結。詳細な3次元地図の検討を行い、ドローン管制プラットフォームを構築していく。 - 戸田建設と逗子市「地方連携型ワーケーション」の共同実証を開始
戸田建設は、逗子市と共同で地方連携型ワーケーションの実証実験を開始する。都市部の人口集中が進むなか、「地方創生」「官民連携」をキーワードに、会社以外の地方でも働ける環境づくりを目指す。 - 常盤橋エリアに軽量薄層緑化技術を導入、三菱地所が裾野市と使用賃借契約を締結
三菱地所は、関係する権利者とともに、東京駅日本橋口前の3ヘクタールを超える土地で、「常盤橋街区再開発プロジェクト」を進めている。2027年までに4棟のビルと7000平方メートルに及ぶ大規模な広場の設置を計画しており、段階的に着手する。この再開発により、常盤橋エリアの中央通路は2022年9月まで現状のまま維持される。こういった状況を踏まえ、賑(にぎ)わいの創出を目的に、中央通路の一部となる約80平方メートルの敷地を静岡県裾野市に一定期間貸し出し、同市の軽量薄層緑化技術「FSGシステム」で、緑花木の植栽を進め、地域の活性化を促進する。 - 住宅工務店のDX推進、業務一括管理システム「RでGO」リニューアル版
ハイアス・アンド・カンパニーは、建設業務をワンストップで行える管理システム「RでGO」のリニューアル版を提供し、建設ICTの活用で住宅工務店のDX推進を支援する。