モデルハウスの無人内覧システムに遠隔接客サービスを採用:業界動向
タイムリープは、遠隔接客サービス「RURA」を、ケイアイスター不動産がの平屋商品「IKI-粋-」の無人モデルハウスに導入し、無人でも効果的な接客アプローチが可能な仕組みを実現した。
タイムリープは、遠隔接客サービス「RURA」がケイアイスター不動産が展開する「IKI-粋-」の無人モデルハウスで採用されたことを発表した。
「IKI-粋-」は、従来は二階建て住宅よりも高価であるとされてきた平屋を廉価に販売する、規格型の注文受託住宅だ。RURAは、インターネット越しに店舗の接客を行うことができる、遠隔接客サービスだ。特許出願中の独自システムにより、複数のスタッフで複数店舗をまたいで接客できる点が特長で、接客の一部を遠隔で集約し、店舗のランニングコストを削減できるという。
無人モデルハウスは、顧客が自由に来場し、スタッフを気にせず内覧できることが利点である。顧客の滞在時間が延び、購買意欲が高まるというメリットがある一方、聞きたいことがあってもその場で回答するスタッフがいないという課題があった。RURAの採用により遠隔でサポートできるため、無人でも疑問を残さず、購入を検討できるようになった。
また、会話インタフェースにRURAオリジナルキャラクターのトリープンを採用。キャラクター越しの会話と、リアルタイムボイスチェンジにより、スタッフの熱心な接客を感じることなく、人の目を気にせずにリラックスして内覧できるとしている。
RURAは、自宅からでもブラウザ経由で遠隔の接客が可能だ。将来モデルハウスが多拠点となっても専属スタッフの移動が不要で、直前の内覧予約など、さまざまなニーズに対応ができるようになる。育児や介護中の社員も自宅から接客できるため、長く働き続けられる環境を作ることができ、新型コロナウイルスの拡大防止対策にもなるとのことだ。
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