積水ハウスが7軒の家族ストーリーを設定したモデルハウスを「住まいの夢工場」で公開:製品動向(1/2 ページ)
積水ハウスは、居住者の家族構成や物件の場所などを設定して、内装などを手掛けたライフスタイル提案型のモデルハウス7軒「みんなの暮らし 7stories」を茨城県古河市にある関東住まいの夢工場で公開した。
積水ハウスは2020年9月1日、茨城県古河市にある関東住まいの夢工場で、ライフスタイル型のモデルハウス「みんなの暮らし 7stories」をオープンした。開業に先立ち8月26日には、現地で記者発表会と内覧会を開いた。
住人のイメージや物件の価格、場所を設定した7件のモデルハウス
発表会の冒頭、積水ハウス 住生活研究所所長 河崎由美子氏は、「人口の減少や家族構成の変化、ライフスタイルの多様化で日本の生活環境が大きく変わってきている。積水ハウスでは、“わが家”を世界一幸せな場所にするというビジョンのもと、社内の住生活研究所で先進技術や住まいについて研究を進めてきた」と説明。
そのなかで住宅購入者などに調査を行ったところ、「これからの住まいに、暮らし、家族、地域などにおける拠点としての機能に加えて、住居を基軸に、安全と安心や快適性、環境性能、健康、つながりといったハード、ソフト、サービスの融合を求めていることが分かった」と話す。
続けて、河崎氏は、「そこで、みんなの暮らし 7storiesでは、ニーズを踏まえて、コンセプトを共感に決め、住生活研究所が作成した新しい生活シーンを7棟のモデルハウスで表現した。各モデルハウスは、子育てファミリーやシニア夫婦など住人のイメージに加えて、物件の場所や価格を設定し、内装などを手掛けた」と補足した。
みんなの暮らし 7storieは、子育て家族「小林さんち」やアクティブシニア「山本さんち」、植物と暮らすファミリー「森さんち」、アウトドアが好きな3世代家族「外山さんち」、音楽を楽しむ夫婦「内藤さんち」、和の感性を大切にしたシニア夫婦「ガブリエルさんち」、アートと生活する家「柴門さんち」のそれぞれ異なるコンセプトを設定している。各建物は、関東住まいの夢工場内にあった既築物件の内装や家具をリノベーションした。
小林さんちは、S造2階建てで、延べ床面積が174.91平方メートル。フルタイムで働く共働き夫婦が、東京都稲城市若葉台に、子育てのために建てた新居をイメージしている。
建物の1階には、夫婦が在宅勤務できる仕事部屋やキッチン、子供の勉強スペースを設置したリビングなどを設けている。リビングに子供の勉強スペースを配置することで、夫婦が子供に勉強を教えやすいようにしている。2階には、ベッドルームの他、洗濯機と物干しスペースがあり、衣服の洗濯から干すまでがしやすいようになっている。
山本さんちは、木造1階建てで、延べ床面積は168.78平方メートル。シニア夫婦が定年を機に、東京都八王子市で住み始めた家をイメージしている。
建物の1階には、キッチンやリビング、来客応対ができる応接エリア、夫婦で家飲みを楽しめる空間「うちdeバル」やエクササイズが行えるスペース「おうちでフィットネス」などを設けている。
うちdeバルには、大型のテレビを設置しており、食事だけでなく、映画やテレビ番組も鑑賞できる。おうちでフィットネスは、ゲストルームとしても使える。建物は、夫婦が町内会への対応や適切な距離感で趣味を楽しめるようになっている。
【訂正】記事の初出時に、関東住まいの夢工場の地名に誤りがありました。正しくは茨城県古河市です。(2020年9月6日17時40分)
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