パナソニックが全自動掃除トイレの2機種を改良、非接触で用足しから手洗いまで可能に:パナソニックが考える「2020以降の街づくり」
パナソニックは、全自動掃除トイレ「アラウーノ」のL150シリーズとS160シリーズを非接触で用足しから手洗いまで行えるように改良し、リニューアル発売することを2020年11月5日に発表した。
パナソニックは2020年11月5日、オンラインで全自動掃除トイレ「アラウーノ」の新製品発表会を開催した。会場では、パナソニック 営業戦略企画部 水廻り営業企画担当 サニタリー課 主務 福永奈央氏が発売日が2020年12月2日のアラウーノ L150シリーズと2021年2月22日のS160シリーズを説明した。
両シリーズにクローズ洗浄モードを搭載
パナソニックでは、新型コロナウイルス感染症の拡大により変化した一般消費者のトイレへのニーズを把握するため、2020年8月7〜8日の期間、20〜60代の男女310人を対象に、インターネット上でアンケートを行った。結果、全体の51.9%は、「新型コロナウイルス感染症の拡大後、トイレでの感染が気になる」と答え、このうち67.1%は理由について「ウイルスが多そうだから」と回答した。
また、トイレで推奨されている感染拡大防止策で知っていることについて、全体の44.2%が「便器のフタを閉めてから流す」と答え、19.0%は「トイレに行った後、30秒以上の手洗いを実施すること」と回答。回答者のうち、84.7%がトイレに行った後、30秒間以上の手洗いを実践し、81.8%が便器のフタを閉めてから流していることも分かった。
パナソニックの福永氏は、「調査結果から、トイレでの感染を危惧する一般消費者の増加や便器のフタを閉めてから流すユーザーが多いことが判明した。また、以前より販売しているアラウーノVの手洗い無しタイプと有りタイプの売上構成比を見ると、2020年度は2019年度よりも手洗い無しタイプの割合が上がっており、手洗い場で手指をしっかり洗いたいユーザーが増えていることが明らかになった」と述べた。
続けて、「インターネットリサーチの結果やアラウーノの販売傾向を考慮し、以前から販売しているアラウーノのL150シリーズとS160シリーズを改良し、リニューアル発売することを決めた」と新製品開発の理由を語った。
両シリーズの特徴について、福永氏は、「新型のL150シリーズとS160シリーズのタイプ1には、新たに“クローズ洗浄モード”を搭載した。クローズ洗浄モードは、便座から立ち上がると、自動でフタを閉じてから洗浄を行う機能で、利用者は、洗浄してからフタを閉じる通常のモードとクローズ洗浄モードから好みのモードを設定できる。なお、トイレを洗浄すると自動で出水する別置きの手洗い“連動水栓”を併せて導入すれば、便器やボタンなどに手を触れないで、用を足してから手洗いまでが行える。L150シリーズは現行品でも連動水栓に対応していたが、今回のリニューアルでS160シリーズが連動水洗を取り付けられるようになった」と紹介した。
また、S160シリーズは、ウォシュレット用のノズルをステンレス製とした他、トイレの上部から洗剤の補充が可能になり、別売りの9ボルト電池を装着していれば、停電時でもボタンで排水でき、水圧の低い場所での設置にも応じられるようになるなど基本性能が向上した。S160シリーズのタイプ1のみ、専用アプリでトイレの使用状況や手入れ時期などを確かめられるようになった。
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