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陰圧管理が可能なユニットハウスに5坪タイプ、多様なレイアウトに対応:製品動向
アクティオは2020年4月に発売した仮設型ユニットハウス「仮設陰圧ハウス」の5.0坪タイプを開発した。新タイプは、間仕切りを使用することで、さまざまなレイアウトに変更できる。
アクティオは、室内の圧力を制御することで、感染症などのウイルスを封じ込める“陰圧管理”のノウハウを採用した仮設型のユニットハウス「仮設陰圧ハウス」の新モデルとして、5.0坪タイプを開発し、2020年9月24日にレンタルを開始した。
多様なレイアウトパターンに対応
仮設陰圧ハウス 5.0坪タイプは、室内の気圧をマイナス2.5パスカル以上に下げ、ユニットハウス内にある空気の外部流出を防げ、設置された排気用の換気装置で強制的に屋内の空気を入れ替えられる。
換気装置は、1時間あたり12回の換気が行え、フィルターには病院などで使用されている「HEPAフィルター」を取り付けている。HEPAフィルターは、天然の溶菌酵素で捕集したコロナウイルスのエンベロープを破壊し、ウイルスを不活性化させられる。天然の酵素をウイルスの収集に活用しているため、人体への安全性に優れる。
また、溶菌作用で、酵素自体は消費されないため、3年以上にわたり、酵素の効果は持続する。フィルターの交換は、訓練を受けた作業員が、防護服や眼鏡、マスク、手袋を着用して行う。
ユニットハウスの床材には、、病院でも用いられている抗菌仕様で、給気口には逆流防止ダンパーを採用し、外気の侵入を防げる。ユニットハウスは、間仕切りを配置し、前室と診察室に分けるなどのレイアウト変更に応じており、アクティオではホコリを落とせるエアーシャワーや検査窓、流し台などの配置にも対応している。
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