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「東京駅前常盤橋プロジェクト」の街区名称が「TOKYO TORCH」に決定プロジェクト(2/2 ページ)

三菱地所は、東京都千代田区大手町2丁目と中央区八重洲1丁目で開発を進める「東京駅前常盤橋プロジェクト」の街区名称を「TOKYO TORCH」に決定した。TOKYO TORCHには、同街区を日本を明るく照らす希望のような存在にしたいという思いが込められている。

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Torch Towerは外殻制震構造を採用

 Torch Towerでは、建物の62階と屋上で、都心の風景や富士山を見渡せる屋外区間併設の展望施設を整備する。建物の57〜61階には、総室数100部屋のホテルを誘致し、57階にあるホテルロビーは、外気を取り入れられるデザインを採用して、高さ300メートル超えの位置にありながら、緑と風を感じられる空間を構築。

「Torch Tower」の57階にあるホテルロビー(左)と3〜6階にある大規模ホールの外装(右) 提供:三菱地所

 建物の3〜6階には、「現代の芝居小屋」をモチーフにした大規模ホールを配置する。大規模ホールは、約2000席の客席を設置し、常盤橋タワーとTorch Towerの間に完成する約7000平方メートルの広場で行う企画と連動して、大規模なイベントを開ける。約7000平方メートルの広場は、有事の際に、災害復旧活動の拠点機能を担うため、大型ビジョンやWi-Fi環境など各種設備を実装する。大規模ホールでも、災害時に役立つ帰宅困難者用の一時滞在施設や全天候対応の一時滞留スペースを置く。


常盤橋タワーとTorch Towerの間に完成する約7000平方メートルの広場 提供:三菱地所

 建物の地下1階〜地上6階には商業ゾーンを整備する。商業ゾーンは、東京や日本の文化を体感できる飲食店やエンターテインメント施設を中心に構成され、一部のエリアでは、温浴施設「常盤湯」や飲酒が可能な店が並ぶスペースを設ける。建物の1〜8階には、空調散歩道を整備し、施設内には自動車通勤に対応可能な大規模駐車場も配置。

 Torch Towerの構造には、建物全体を殻のように包み込むアウトブレースを効果的に用いた外殻制震構造を採用することで、地震時や強風時の揺れを大幅に低減し、国内最高水準の耐震性能を実現する。

東京駅前常盤橋プロジェクトの概要

 東京駅前常盤橋プロジェクトは、計画地が東京都千代田区大手町2丁目と中央区八重洲1丁目の総敷地面積約3万1400平方メートル。A棟やB棟、変電所棟(C棟)、下水道局棟(D棟)を建設し、総延べ床面積は約74万平方メートルとなる見通し。

 各施設の概要を見ると、A棟は、地下5階/地上40階建て、最高高さが約212メートルで、延べ床面積は約14万6000平方メートル。主要用途は事務所や店舗、駐車場など。設計監理は三菱地所設計が担当し、施工は戸田建設。着工は2018年1月で、竣工は2021年6月末を予定している。


東京駅前常盤橋プロジェクトのイメージ 提供:三菱地所

 B棟は、地下4階/地上63階建て、最高高さが約390メートルで、延べ床面積は約54万4000平方メートル。主要用途は事務所やホテル、ホール、店舗、駐車場など。設計監理は三菱地所設計が担当し、施工は未定。着工は2023年度で、竣工は2027年度を見込む。

 C棟は、地下4階建てで、延べ床面積は約2万平方メートル。主要用途は変電所や店舗、駐車場など。I期の設計監理は三菱地所設計が担当し、施工は戸田建設が担っている。I期の着工は2018年1月で、竣工は2021年6月末。II期の設計監理は三菱地所設計が担当し、施工は未定。II期の着工は2023年度で、完工は2027年度を予定している。

 D棟は、地下3階/地上9階建て、最高高さが約53メートルで、延べ床面積は約3万平方メートル。主要用途は下水ポンプ所や事務所、駐車場など。設計監理は三菱地所設計と日本水工設計が担当し、施工は三井住友建設が担っている。着工は2017年4月で、竣工は2022年3月末を見込んでいる。


東京駅前常盤橋プロジェクトの開発ステップ図 提供:三菱地所

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