大和ハウス工業が愛知県で延べ8万m2超えの複合商業施設を開発:プロジェクト
大和ハウス工業は、愛知県春日井市で、大型複合商業施設を2021年秋に開業する。現在、同施設の開発計画を「(仮称)春日井商業プロジェクト」と呼称し、開発を進めている。周辺エリアはベッドタウンで、5キロ圏内には30万人が居住しているため、地域の賑わいの場となることが見込まれている。
大和ハウス工業は2020年8月31日、愛知県春日井市で、大型複合商業施設の開発計画「(仮称)春日井商業プロジェクト」に着手した。
約70店舗のテナントで構成
(仮称)春日井商業プロジェクトは、S造地上3階建てで、延床面積は約8万1846平方メートル。所在地は、名古屋駅から車で約40分の愛知県春日井市六軒屋町字東丘22他で、敷地面積は約6万4322.07平方メートル。建築面積は約3万7787平方メートルで、店舗面積は約4万平方メートル。オープンは2021年秋を予定しており、設計・施工は福田組が担当し、商業環境設計は船場が担う。
(仮称)春日井商業プロジェクトは、西友が1977年6月に開業した商業施設「ザ・モール春日井店Part 1」の跡地に大型複合商業施設を開発する計画で、ザ・モール春日井Part 1は、2019年2月の閉店に伴い、大和ハウス工業が建物の解体を行った。
施設コンセプトは、「KASUGAI NATURE LINK〜都市と自然を結ぶ、都市と自然を享受する〜」で、自然素材とシンプルなデザインを取り入れ、先進的でありつつ居心地の良い空間を演出する。
また、建物は、核テナントの食品スーパーやコト消費を促す複合レジャー施設、生活雑貨店、家電量販店、フードホールなど約70店舗のテナントから成り、子どもから大人まで毎日楽しめる施設を目指す。
加えて、1階フードエリアに設置予定の広場やメインエントランスホールでは、市場などのイベントを定期的に開催し、地域住民の交流の場を創出していく。
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