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パナソニック LS社がフック引っ掛け構造で落下しにくいトンネルLED照明を発売:パナソニックが考える「2020以降の街づくり」(2/2 ページ)
パナソニック ライフソリューションズ社は、トンネル用アルミ製LED照明器具「KAEシリーズ」のHKタイプとKRタイプの販売を2020年10月1日に開始した。今回、両タイプをリリースしたことで、KAEシリーズは、2020年4月にリニューアル発売した高速道路向けのSTタイプと合わせて、合計3タイプをラインアップすることになった。
板金タイプとプレスタイプの取り付け器具に設置可能
KRタイプは、車道を中心に光を照射する「省エネ重視タイプ」と道だけでなく壁面も照らせる「視環境重視タイプ」をラインアップしている。
省エネ重視タイプは、消費電力が少ないため、電気代は抑えられるが、既設の低圧ナトリウムランプに比べ壁面を広範囲に照らせないため、トンネル照明を省エネ重視タイプに変更した部分だけ暗くなる可能性がある。視環境重視タイプは、壁面方向にも広げた配光のため、既設の低圧ナトリウムランプと入れ替えても、従来より照度が落ちない。
両タイプとも、低圧ナトリウムランプで使用していた板金タイプもしくは、プレスタイプの設置器具に装着可能で、取り付け穴の間隔にも対応しているため、配置時にアジャスト金具はいらない。
パナソニック ライフソリューションズ社の野口氏は、「HKタイプは、一般道路と高速道のトンネルで、新設時や全面もしくは部分改修、既設配線を流用といった活用が適している。KRタイプは、一般道路での使用に応じており、既設の配線器具や金具を用いて設置可能なため、部分改修やトンネル照明を少数交換する時に役立つ」と説明した。HKタイプとKRタイプの希望小売価格はオープンプライス。
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