災害時に「いのちを守る」あかり、パナソニックLS社がVRで照明点検の重要性を啓発:LED照明(2/2 ページ)
2019年度の販売総数で誘導灯100万基以上、非常灯300万基以上とも言われる防災照明の市場で、確固たる存在感を示すパナソニック ライフソリューションズ社は、防災照明を災害時に「いのちを守る」あかりとして、定期点検の重要性をVRや動画など多面的な方法を駆使して啓発している。
100%LED化したパナソニックの防災照明
パナソニック ライフソリューションズ社は、防災照明を適切に点検するためには、要点を抑えなければならないと説明する。1つは、交換目安の判断となる器具に貼り付いている認定シール。誘導灯であれば、製造年が2005年2月〜2011年3月は「緑」、2011年4月〜2018年3月は「黒」、2018年4月以降は「青」と、シールの色が製造年で分かれているため、一般的に推奨されている交換時期の8〜10年を考慮すれば、おのずと取り換える時期が判明する。
また、ランプ光束の照度不足や表示板の劣化は、照明そのものの見た目はもちろん、ランプ交換を知らせる赤ピコ点滅でも分かり、蓄電池は電池を交換した年が記載されている交換済み証明シールや電池切れしたときの緑点滅で確認できる。
こうした防災への意識付けを訴えるパナソニック ライフソリューションズ社の製品群を見ると、他には無い独自の特長を持っている。まず現状でLED化は、一般照明同様に水俣条約に伴う水銀規制から、誘導灯・非常灯ともにほぼ100%。誘導灯については、緑色のサイン部分が点滅するタイプや誘導音付きも展開し、省エネ性能では従来製品より約87%の節電を可能にした。他にも、本体や電池をはめ込むだけのカセット式による省施工に加え、24時間点灯し続ける照明としては重要となるさらなる長寿命などがある。
一方で非常灯は、丸い形の専用型と直管形の階段灯をラインアップ。専用型は、メンテナンスを含めたトータルコストが抑えられ、ウイングバネやコンパクト化で施工が簡素化されている。階段灯も従来の蛍光灯と比べ、約79%の節電が見込め、新築または改修など各用途に応じた豊富なモデルをそろえる。
最新の器具には、新機能としてリモコン自己点検機能を装備している。これまでの点検では脚立に昇って、照明のスイッチを引き、30分間点灯するかを確かめていたが、フロアに立ったままリモコンのスイッチを押すだけで複数台を一度に点検できるようになった。リモコン自己点検機能は、今後の新製品にも、標準搭載されるという。
直近の機種では、機能面だけなく、デザイン性にも着目。LED非常灯の専用型を高級感が醸し出されるブラックつや消し仕上げとし、スケルトン天井やルーバー天井にマッチするような外観としている。
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