センサーやカメラを合計1300台搭載したスマートビル「東京ポートシティー竹芝オフィスタワー」開業:プロジェクト(3/3 ページ)
東急不動産は、センサーやカメラを合計1300台を備えたスマートビル「東京ポートシティー竹芝オフィスタワー」を開業した。センサーやカメラで取得したさまざまな環境情報は、入居企業の社員が建物内にある施設の混雑状況確認や入居店舗が集客向上に役立てている。
各戸にスマートロックシステムを採用
レジデンスタワーは、建物の1階には、保育所を備えており、保育所は「暖かい“空間(いえ)”が人を育てる」をコンセプトに、ライクアカデミーが運営している。2〜4階には、シェアハウスタイプの住戸を44戸設置。各戸の専有面積は26〜37平方メートルで、シェアハウスタイプの専用共有施設としては、「DIY-LOUNGE」と「WORK-LOUNGE」がある。DIY-LOUNGEは、東急ハンズがプロデュースした共有スペースで、工具やレーザーカッターなどが置いてあり、利用時間内はいつでもDIYが楽しめる。
WORK-LOUNGEは、集中して仕事や読書に取り組めるオープンスペースで、靴を脱いで使う小上がりスペースやオープンキッチン付きダイニングで入居者同士のコミュニケーションを促している。
建物の3階には、竹芝駅直結のエントランスフロアがあり、「Coral reef garden plaza」をコンセプトに、曲線を多用した滞留スペースやベンチを配置しており、ミーティングなどが進められる。建物の5〜8階には、外資系企業やシステムエンジニアなどの出張ニーズに応えるサービスアパートメントを80戸設置している。
建物の9〜16階には一般住戸を配置し、17〜18階にはプレミアム住戸を設けており、両戸の合計は138戸。一般住戸の専有面積は35〜96平方メートルで、1R〜2LDKの間取りを用意している。
プレミアム住戸の専有面積は100〜125平方メートルで、2LDK〜3LDKの間取りを備えている。全入居者が利用できる施設としては、フィットネスルームやビリヤード台と大型モニターを置いた交流スペース「PLAY-LOUNGE」などがある。
東急不動産 都市事業ユニット 都市事業本部 ビル事業部 ビル事業部 部長グループリーダー 仲神志保氏は、「建物の入り口や玄関のドアは、フルタイムシステム製顔認証システム“F-ace”により、入居者が設置されたカメラに顔を映すだけで解錠できる。また、各住戸の玄関にビットキー製スマートロックシステム「bitlock」を採用しており、ゲスト訪問時には、エントランスドアからエレベーターに至るまで、“相手、時間、回数”を指定した一時利用のデジタルキーを発行できる」と解説した。
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