尼崎版「SDGs スマートマンション」第1号の分譲マンション、環境配慮などを評価:プロジェクト
野村不動産が、兵庫県尼崎市で開発を進める新築分譲マンション「プラウド阪急塚口駅前」が、環境配慮や地域経済の活性化などを尼崎市に評価され、付加価値の高いマンションを認定する尼崎版「SDGs スマートマンション」の第1号事業に決まった。プラウド阪急塚口駅前は、 阪急「塚口」駅南口にある商業施設「塚口さんさんタウン」の一部と複合した分譲マンションで、日用品の買い物がしやすく、利便性にも優れている。
野村不動産が、兵庫県尼崎市で開発を進める新築分譲マンション「プラウド阪急塚口駅前」が2022年7月30日に竣工する。
延べ5万7000m2超えの分譲マンション
プラウド阪急塚口駅前は、RC造地下2階/地上16階建てで、延べ床面積は5万7728.16平方メートル。所在地は兵庫県尼崎市南塚口町2丁目865番地1他(地名地番)で、敷地面積は6485.69平方メートル。総戸数は421戸で、各住戸の専有面積は45.43〜115.59平方メートル、間取りは1〜4LDK。設計はアール・アイ・エーが担当し、施工は熊谷組が担った。
アクセスは、阪急電鉄神戸線「塚口」駅から徒歩1分の立地で、塚口駅は、阪急電鉄神戸線/宝塚線/京都線「大阪梅田」駅まで電車で10分、阪急電鉄神戸線/今津線「西宮北口」駅まで電車で4分と、大阪市内と神戸市内の双方への交通利便性に優れいている。
塚口駅の南口には、駅前ロータリーや「1番館」「2番館」「3番館」の3棟からなる商業施設「塚口さんさんタウン」があり、プラウド阪急塚口駅前は3番館の商業施設と複合した分譲マンションとなる。
地下1階と2階は、店舗を配置したショッピングフロアで、地上1〜16階がマンションのスペースとなる。マンション内には、住居の他、可変性のある集会室やラウンジを設ける。
また、各階にはごみ捨て場を設置し、建物にはエネルギマネジメントシステム「enecoQ」を導入するため、高い省エネ性を有す。enecoQとは、電力をマンションでまとめて購入し、太陽光発電などの自然エネルギーとICTを組み合わせて、マンション全体のエネルギーをマネジメントするシステム。
プラウド阪急塚口駅前は、環境配慮や地域経済の活性化、社会課題への貢献といった3つの要素が、尼崎市に評価され、付加価値の高いマンションを認定する尼崎版「SDGs スマートマンション」の第1号事業に決定した。
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